(これまでも書いてきましたが)私は20代にクォーターライフクライシスを経験しました。
そして2024年、元夫のミッドライフクライシスで離婚しました。
2つの「クライシス」を直接・間接に経験しているのも珍しいのではと思い、感じたことを書いてみました。
両方とも「アイデンティティクライシス」
意味はそれぞれ以下の通りです。
- クォーターライフクライシス 20代後半ぐらいに起こるアイデンティティクライシス
- ミッドライフクライシス 中年期に起こるアイデンティティクライシス
両方ともアイデンティティクライシスです。
自分が何者で、何をしたいかが分からなくなってしまう危機(クライシス)です。
自分を見失ってしまうため、不安や混乱が生じます。
それまで信じてきた価値観が通用しなくなります。
ちなみに20代後半や中年期は多くの人が悩む時期であり、悩むこと自体は健康的なことです。
問題は「クォーターライフクライシス」と「ミッドライフクライシス」は「クライシス(=危機)」だということです。
健康的に悩む状態(クォーターライフトランジションやミッドライフトランジション)とは異なります。
クライシスの症状は深刻で、周囲に大きな被害をもたらします。(ミッドライフクライシスの症状についてはこちらの記事をどうぞ。)
日本では「トランジション」と「クライシス」が混同されていることが多いように思います。
一番違うのは起こる時期
最大の違いはその名の通り、起こる時期です。
- クォーターライフクライシス 20代から30代(人生の4分の1の頃)
- ミッドライフクライシス 40代から60歳ぐらい(人生の半分の頃)
時期が異なるため、悩みの内容も異なります。
- クォーターライフクライシス これからどうなるんだろう?
- ミッドライフクライシス これまで何をやってきたんだろう?
また、悩みの方向性も異なります。
- クォーターライフクライシス 外向き(将来や社会からの期待について考える)
- ミッドライフクライシス 内向き(過去の選択や過ぎ去った時間について考える)
きっかけ
きっかけについては、本やサイトでは以下のように書かれています。
- クォーターライフクライシス 仕事上のストレス、失恋、他人との比較など
- ミッドライフクライシス 加齢による身体変化、仕事上の変化、身近な人の死など
要は「自分の人生について考えることを余儀なくさせる」出来事です。
ただ個人的には両者で共通するものも多いと思っています。
例えばミッドライフクライシスのきっかけとしてよく挙げられる「身近な人の死」ですが、ミッドライフクライシスだけではないように思います。
クォーターライフクライシスにも当てはまると思います。
実際、私のクォーターライフクライシスは父親のがんをきっかけに始まりました。
大学4年のときでした。
それまでの人生を振り返り、「これまでと同じような人生が続くのは死んでも嫌だ」と心の底から思いました。
こういったこと(人生の振り返り)が若くして起きればクォーターライフクライシス、中年期に起きればミッドライフクライシスなのだと思います。
クライシスで問われること
どちらのクライシスでも「自分の在り方」を問われると思います。
自分はこれからどう生きたいのか。
この問いに尽きると思っています。
上に、ミッドライフクライシスでは「これまで何をやってきたのだろう」と考えると書きました。
でも、「これまで(過去)」を振り返った後は必然的に「これからどう生きていきたいか」を考えるのではないのでしょうか。
そして「どう生きていきたいか」という問いからは、下のような様々な問いが派生してくるように思います。
- 自分は何が好きなのか。
- 自分の幸せとは何か。
- 何をしていたら楽しいのか。
こういったことを「度を越すほどに激しく、深く」考えてしまうのがアイデンティティクライシスだと思います。
ミッドライフクライシスとクォーターライフクライシスの違いをあえて挙げるならば、以下のように言えるかもしれません。
- ミッドライフクライシスの方が「振り返る過去」の量が多い
- ミッドライフクライシスの方が「現在持っているもの」が多い
- ミッドライフクライシスの方が「振り返る過去」の量が多い→振り返りに時間がかかる
- ミッドライフクライシスの方が「現在持っているもの」が多い→現状を変えにくい(変えた場合に周囲への影響が大きい)
脱け出るにはどうすればいいか
私の場合、クォーターライフクライシスから脱け出るのに10年以上かかりました。
その間、考え続けたのは「どうすれば変われるか」ということと「(私は)どう生きたいのか」ということでした。
答えを探すためにいろいろなことをしました。
先ずカウンセリングを受けました。(当時はまだ珍しかったです。)
本もたくさん読みました。
と同時にそれまで読んでいた本は全て処分しました。
本だけでなく持っていたものをほぼ全て(仕事、人間関係、(不要な)プライド、固定観念、CD、習慣(八方美人など)など)捨てました。
とにかく自分を変えたかった。変わらなくちゃと思いました。
そのためには一旦ゼロになる必要があると思いました。
時間はかかりましたし、やったこと全てが正しかったかどうかは分かりません。
ただ少なくとも、当時と比べて今の方が生きるのがずっと楽しいし、楽です。
一番の収穫は「自分の気持ちを言葉にすることができるようになった」ことだと思います。
クォーターライフクライシス前の私の言葉は、ほぼ人の受け売りでした。
人に気に入られるようなことばかり言っていたように思います。
クォーターライフクライシスを経て初めて、自分の言葉を持てるようになりました。
そして、この「自分の気持ちを言葉にする」ことが、クォーターライフクライシスとミッドライフクライシスの両方のカギではないかと思っています。
なぜなら「気持ちを言葉にする」には「自分の本当の声に耳を傾け、理解し、考える」ことが必要だからです。
そして、その「心の声を聴き、理解し、考える」という過程は「(より)幸せになるための過程」と本質的には同じだと思います。
最後に
元夫のミッドライフクライシスをきっかけに、ときどき、自分のクォーターライフクライシスの頃を思い出します。
そしてクォーターライフクライシスを経験しておいてよかったと思います。
その経験があるから今を乗り切れているのだと思います。
クォーターライフクライシスを経験したからこそ、元夫と結婚し(離婚しましたが)、今の仕事に出会い、いろいろな活動(ボランティアやブログなど)につながっています。
人生は有機的につながっていると思います。(リセットすることなどできないと思います。)
経験したこと全てを有機的につなげ、新たな何かを生み出す。
そんな人生にしたいと思っています。
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