元夫は、以前、メンタル不調と診断され、1年ほど薬を飲んでいたことがあります。
ミッドライフクライシスが勃発する5年ほど前のことだったと思います。
仕事でいろいろあり、大変なことは知っていました。
ただ、聞いても「話したくはない、話すと余計に嫌な気持ちになる」と言われ、それ以上突っ込むことはしませんでした。
元夫のミッドライフクライシスを経て離婚した今、私にそれほど大きな後悔はありません。
私に非がなかったということではありません。至らないところはたくさんあったと思います。
ただ、そのときそのとき、できることを精一杯やってきたつもりです。
元夫とは真摯に向き合い、あれ以上のことはできなかったと思います。
ただ、唯一心残りがあるとすれば、更年期障害の可能性に気付かなったことでしょうか。
元夫のメンタルが不調になったとき、彼は会社の産業医に相談し、クリニックに通うことを決めました。
最初の日だけ、私は付き添いました。
以前、私がクォーターライフクライシスになったことは書きましたが、そのとき読んだ本、そしてカウンセラーの先生が、メンタルの問題への対応には家族も関わっていく必要があると言っていたからです。
私に何ができるか、何をすべきは分かりませんでしたが、とにかく一緒に医師の話を聞き、一緒に戦うつもりでした。元夫の気持ちに寄り添ったつもりでいました。
でも今思うに、元夫は本当はメンタルの不調ではなく、更年期障害だったのではないかと思うのです。
そしてその知識が当時の私にあれば、対応は違ったものになったのではないかと思います。
更年期障害の症状は以下のようなものです。
- いらいら
- 不安、パニック
- 鬱
- 不眠
- 興味や意欲の喪失
- 集中力、記憶力の低下
全ての項目が当時の元夫に該当します。
メンタル不調の薬なんか飲む必要はなかったのです。(と思います。)
テストステロンの数値を調べて、それに対応すべきだったのです。
当時は更年期障害なんて、考えもしませんでした。
でも、今振り返ると、元夫は最後の二つ(興味や意欲の喪失、集中力、記憶力の低下)についてよく口にしていました。
でも私は、興味や意欲、集中力や記憶力の低下は、年を取れば当たり前だと思っていたので、それほど気に留めていませんでした。真剣に取り合っていなかったとも言えます。
当時の私の知識レベルでは仕方なかったことです。
また、たとえ気付いて別の対応をしたとしても、結果は同じ(離婚)だったかもしれません。
でも、今この記事をお読みの方で心当たりのある方は、是非、更年期障害という角度からも対応することをお勧めします。
元夫のミッドライフクライシス勃発後以降、私は情報を集め、できる限りの対応をしてきました。
とにかく後で後悔することがないように、元夫に拒否されることは覚悟で、伝えたいことは伝えました。
彼のことを愛し、信じていることを伝える努力をしました。
だから、後悔はありません。私も心身ともにいっぱいいっぱいで、あれ以上のことはできなかったと思います。
あるとすれば「あれだけやってもだめだった」という(ある意味清々しい)敗北感、そして「更年期障害の可能性について気付いていたらな」という一抹の心残りです。
結果は変わらなかったとしてもです。
唯一の心残りです。
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