2025/09/05

大人の恋 楽しい恋

最近思い出したことがあります。

大学2年生のときに1か月間、ヨーロッパをバックパックで旅行したときのことです。

ユーレイスパスを使って一人で旅したせいか、あちこちですぐに知り合いができました。

その中の二人が、確かドイツ人女性と日本人男性のカップルでした。

一緒に旅行されているということでしたが、ご夫婦ではないようでした。お二人とも落ち着いた方だったことが印象に残っています。

当時の私には「恋は若者がするもの」という先入観(偏見)があり、二人の関係を不思議に思ったことを覚えています。自分とは無関係なことのように思いました。

まさかその後、自分が「中年の恋」について考えるようになるなんて思いもしませんでした。

ある結婚相談所のサイトに、結婚について面白いことが書かれています。

若いときの結婚は「投資」で、中年以降の結婚は「寄附」だそうです。

私が元夫と結婚したとき、「彼と結婚したらお金持ちになれる」というようなことは一切考えていませんでした。

でも、一人より二人で暮らす方が、いろいろな意味で得るものが大きいだろうと思ったのは事実です。

ある意味、「投資」と言えるかもしれません。

でも今は、一人より二人で暮らす(例:結婚する)方が得るものが大きいとは考えていません。

元夫とは楽しい時間をたくさん過ごしました。

でも振り返ると、彼の仕事が行き詰まり始めてからは、我慢の多い暮らしだったような気がします。

元夫は常に我慢してました。

もちろん自分自身のための我慢もあったはずです。

希望の部署に行くため、様々な努力をしていました。

良い夫でいるために我慢することもたくさんあったと思います。

私もそんな彼を見て、少しでも力になりたくて、食事に気を遣ったり、週末や旅行のときは彼の希望に沿うようにしていました。

二人ともいろいろなことを我慢していたような気がします。

そういう我慢をもう一度しなければならないのなら、二人で暮らしたくありません。

思いました。もしかしたらヨーロッパを旅していたあの二人は、旅の友達(あるいは旅の恋人)だったのはないかと。

人はいずれ一人(で暮らすよう)になります。

子供がいても、配偶者がいても、最後は一人になります。(病院や施設に入れば一人ではなくなりますが、それはまた次の段階の話だと思います。)

私の両親は、私が子供のときは非常に仲が良かったのですが、今は全く違います。

離婚はせず同居してますが、お互い一人です。最近それを(仕方なくかもしれませんが)受け入れたようです。

私は他の人より少しばかり早く、一人(暮らし)になってしまった。

最近そう思うようになりました。

でも、一人(暮らし)も結構楽しいということも分かってきました。

時々、テレビを見て大笑いしています。(変かしら?)

友達も増えました。

以前のように寂しさを感じることは減りました。

回数が減ったというだけでなく、私の中の何かが変わりました。

以前より、私の中の私が強くなっている。動じなくなっている。

私の中の私が、私を受け入れ、静かに見てくれているような気がしています。

もっと言うと、他人に何かを証明してもらう必要がなくなった。

誰かに褒めてもらう、認めてもらう必要がほぼなくなった。(職場は別ですが。)

寂しさを慰めてもらう必要もほぼなくなった。(まだ時々あるかもしれませんが。)

自分の良さは自分が知っている。

自分の欠点も知っている。(気長に改善しようと思っています。)

ですから、これからのパートナーに求めること。それは楽しい時間を共に過ごすことです。

一緒に笑える人。楽しいこと、面白いことがあったらそれを話せる人。

相手の方にも、楽しかったことを聞かせてほしいと思います。

そんな人に出会えたらいいな、と思う今日この頃です。

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