最近思い出したことがあります。
大学2年生のときに1か月間、ヨーロッパをバックパックで旅行したときのことです。
ユーレイスパスを使って一人で旅したせいか、あちこちですぐに知り合いができました。
その中の二人が、確かドイツ人女性と日本人男性のカップルでした。
一緒に旅行されているということでしたが、ご夫婦ではないようでした。お二人とも落ち着いた方だったことが印象に残っています。
当時の私には「恋は若者がするもの」という先入観(偏見)があり、二人の関係を不思議に思ったことを覚えています。自分とは無関係なことのように思いました。
まさかその後、自分が「中年の恋」について考えるようになるなんて思いもしませんでした。
ある結婚相談所のサイトに、結婚について面白いことが書かれています。
若いときの結婚は「投資」で、中年以降の結婚は「寄附」だそうです。
私が元夫と結婚したとき、「彼と結婚したらお金持ちになれる」というようなことは一切考えていませんでした。
でも、一人より二人で暮らす方が、いろいろな意味で得るものが大きいだろうと思ったのは事実です。
ある意味、「投資」と言えるかもしれません。
でも今は、一人より二人で暮らす(例:結婚する)方が得るものが大きいとは考えていません。
元夫とは楽しい時間をたくさん過ごしました。
でも振り返ると、彼の仕事が行き詰まり始めてからは、我慢の多い暮らしだったような気がします。
元夫は常に我慢してました。
もちろん自分自身のための我慢もあったはずです。
希望の部署に行くため、様々な努力をしていました。
良い夫でいるために我慢することもたくさんあったと思います。
私もそんな彼を見て、少しでも力になりたくて、食事に気を遣ったり、週末や旅行のときは彼の希望に沿うようにしていました。
二人ともいろいろなことを我慢していたような気がします。
そういう我慢をもう一度しなければならないのなら、二人で暮らしたくありません。
思いました。もしかしたらヨーロッパを旅していたあの二人は、旅の友達(あるいは旅の恋人)だったのはないかと。
人はいずれ一人(で暮らすよう)になります。
子供がいても、配偶者がいても、最後は一人になります。(病院や施設に入れば一人ではなくなりますが、それはまた次の段階の話だと思います。)
私の両親は、私が子供のときは非常に仲が良かったのですが、今は全く違います。
離婚はせず同居してますが、お互い一人です。最近それを(仕方なくかもしれませんが)受け入れたようです。
私は他の人より少しばかり早く、一人(暮らし)になってしまった。
最近そう思うようになりました。
でも、一人(暮らし)も結構楽しいということも分かってきました。
時々、テレビを見て大笑いしています。(変かしら?)
友達も増えました。
以前のように寂しさを感じることは減りました。
回数が減ったというだけでなく、私の中の何かが変わりました。
以前より、私の中の私が強くなっている。動じなくなっている。
私の中の私が、私を受け入れ、静かに見てくれているような気がしています。
もっと言うと、他人に何かを証明してもらう必要がなくなった。
誰かに褒めてもらう、認めてもらう必要がほぼなくなった。(職場は別ですが。)
寂しさを慰めてもらう必要もほぼなくなった。(まだ時々あるかもしれませんが。)
自分の良さは自分が知っている。
自分の欠点も知っている。(気長に改善しようと思っています。)
ですから、これからのパートナーに求めること。それは楽しい時間を共に過ごすことです。
一緒に笑える人。楽しいこと、面白いことがあったらそれを話せる人。
相手の方にも、楽しかったことを聞かせてほしいと思います。
そんな人に出会えたらいいな、と思う今日この頃です。
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