2025/04/11

配偶者のための情報 新しい人、新しい環境

先日、「喪の作業と立ち直りの作業は別」という記事を書き、その中で「喪失学(坂口幸弘著)」という本に触れました。

改めて読み直したいという気持ちに駆られ、再度借りて読んだところ、新しい発見がありました。

「新しいことを始める」ことの大切さです。

そこで、ミッドライフ(クライシス)離婚、つまり、中年期の離婚、特に伴侶のミッドライフクライシスで離婚された方に申し上げたいのが、無理のない範囲でいいので、新しい人に出会える、新しいことをする場所を探してほしい、ということです。

なぜなら、これまでと同じ環境だけにいると、「立ち直り」が進みにくくなってしまう可能性があるからです。「立ち直り」には「新しい環境」が必要だと思うのです。

離婚前と同じ環境にいることは「喪の作業(振り返り)」には役立つでしょう。

事情を知ってくれている人に話を聞いてもらい、怒りや悲しみを受け止めてもらえます。

でもそれはあくまで「喪(振り返り)」の作業であって「立ち直り」の作業ではありません。

(「喪の作業」と「立ち直りの作業」は違います。視点が真逆です。詳細はこちらの記事をどうぞ。)

全てを新しくする必要はありませんし、また、そうすることは不可能でしょう。

でも、だからこそ、肉体的、精神的に無理のない範囲で、何か一つでも新しいことを始める、新しい人間関係を構築することを考えていただきたいのです。

新しい環境にいると、あるがままの自分で行動する機会が増え、相手もあるがままのあなたに反応します。新しい自分、新しい流れ(対人関係)が生まれます。

逆に、古い環境にいると、無理して元気な振りをしたり、逆に悲しい振りをしなければならないことがあるのではないでしょうか。

個人的な話で恐縮ですが、私は2週間ほど前から、古い人間関係が少し苦痛になってきました。

無意識に、無理して明るく振舞っていたようで、一人になるとどっと疲れが出るようになったのです。

早く立ち直ってほしいという相手の期待に無意識に合わせていたのだと思います。

新しい人間関係、つまり「(離婚という色眼鏡のない)ありのままの自分」でいられる環境に身を置きたい、そういう時間をなるべく増やしたいと思い始めました。

離婚後、新しいことを始めることの効用については、多くの方が納得されると思います。

私が離婚前後に読んだ(そして今でも時々読む)ミッドライフクライシス本でも、新しいことを始めることが勧められています。

ちなみに私は、3つのグループに登録しました。

一つはスポーツ。後の二つはボランティアです。

最初は、行くのがつらく、途中で泣くこともありました。意味があるのか半信半疑になるときもありました。

でも、何とか継続しているうちに、徐々に心地よくなってきました。

活動そのものが楽しいということもありますが、それと同じぐらい、新しい自分(新しい人間関係)が生まれ、それを育てていく喜びがあるような気がしています。

新しいことを始めること、新しい環境は「立ち直り」、特に寂しさへの対応に非常に役立ちます。

寂しさには2種類あるからです。私の場合を例に説明します。

結婚していた頃を振り返ると、今でも寂しい気持ちになることがあります。

でも、過去を振り返って感じる寂しさはだんだん薄れてきています。逆に深くなっていくのは「未来の自分」がない、目的を失ってしまった寂しさです。

つまり、離婚直後は、過去を振り返って感じる悲しさ、寂しさの比率が高い。

でもしばらく経つと、将来に対する寂しさが増してきます。思い描いていた未来を失ってしまった寂しさです。

私と元夫は、定年したら二人であれしよう、これしようと、よく話し合っていました。

元夫のミッドライフクライシス勃発直前にも、移住先に旅行し、家を探していたほどでした。

でもミッドライフクライシス勃発後、元夫は言いました。

「移住後の(僕の)人生に君はいない」(非常に冷たい口調でした。)

私は彼の人生から削除されてしまったのです。

それと同時に、私の目標、目的も消えてしまいました。

私は自分の将来を、いちから考え直さなくてはならなくなってしまったのです。

立ち直りには、この「自分の将来の再デザイン」が不可欠です。

もしかしたら喪の作業より大切で大変かもしれません。

(「失恋から立ち直るには新しい恋」というのと同じことかもしれません。)

今、私はまさに「将来の再デザイン」の真っ最中です。

まだ、真っ白です。

どこに住みたいのか、何をしたいのか、誰と過ごすのか、全く分かりません。

でも、だからこそ、新しいことを始め、新しい自分を見つけなくてはならないと思うのです。

なぜなら、新しい自分を知らないと、それに合った将来計画は不可能だからです。

そしてもう一つ。

人は、何かを通してしか、自分を知ることはできないと思うからです。

同じ人と、同じことをやっている間は、新しい自分を見つけることはなかなか難しいと思うのです。

これまで話したことのない人と話す、これまでやったことのないことをすることによって、自分の中の「自分も知らない自分」が出てきます。

新しい自分は、あなたが作るものではない。既にあなたの中にあるもので、ただその存在に気付いていない自分だと思うのです。

でも、「自分も知らない自分」に気付くには呼び水が必要。それが新しい経験です。

旦那さんのミッドライフクライシス勃発直後、離婚直後に新しいことを始めるのは心理的に難しいかもしれません。

でもできそうなときに、少しずつでも始めると、後でじわじわと効いてきます。私がそうです。(ただ、決して無理はなさらないでくださいね。)

新しくできることの例をいくつか挙げてみました。私が実践していることでもあります。

  • 新しい分野、著者の本を読むこと
  • SNS(インスタ、X、Threadsなど)
  • 習い事
  • ボランティア
  • ウォーキング
  • 部屋の模様替え
  • 家事のやり方を変えること(雑巾がけなど)
  • 食事の内容を変えてみること(コーヒーから紅茶に変えるなど)

他にもまだまだあると思います。

ちなみに、習い事ですが、お金をかけなくても、お住まいの自治体で手軽なもの(それほどお金のかからないもの)を募集していると思います。

私はこの春、もう一つ新しいことを始めたのですが、自治体主催なので格安で参加しています。

新しい人、新しいことに向き合うことで「(妻ではない)個のあなた」が浮上してくると思います。

あなたにも見えてなかった「あなたの中の力」が顕在化してくると思います。

今、私自身がその過程を経ています。

結構楽しいです。知らない間に笑っています。

「新しい自分の芽」をゆっくり育てていこうと思っています。

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はじめに - 旦那さんがミッドライフクライシスになってしまった人へ
ミッドライフクライシスとは何か
ミッドライフクライシスが起きるまで
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自分を甘やかす
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ミッドライフクライシスの典型的な症状
「デタッチ」してやりたいようにやらせる
(ミッドライフクライシス)離婚手続きのあれこれ
言動の変化と人格の変化
年金分割手続きとあれこれ
コントロールできることに責任を持つ
喪の作業と立ち直りの作業は別
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唯一の心残り 元夫の更年期障害に気付かなかったこと

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