2024/07/14

配偶者のための情報 感謝する

今回は「感謝する」についてです。

「感謝」の大切さについては、ほぼ全てのミッドライフクライシス本に書かれています。

でも、このブログで「感謝」について取り上げたことはこれまでほとんどありません。

なぜなら、こう思っていたからです。

何に対して感謝すればいいんだろう。感謝することなんて何もない。

悲しみしかない。

もし、あなたの旦那さんがミッドライフクライシスになったばかりなら、こう思われるのではないでしょうか。

ただ、そんな私も最近、ほんの少しだけですが「感謝すること」の意味が分かってきた気がします。

うまく説明できるか分かりませんが、書いてみたいと思います。

なぜ「感謝する」ことが大切なのか、必要なのか。

それは前向き(ポジティブ)に生きるためです。

夫がミッドライフクライシスになると、妻は(特に勃発直後は)ネガティブなことばかり考えてしまいます。

そしてそれが長く続きます。(男性のミッドライフクライシスの期間は3~10年と言われています。)

先ず、夫を責める。

自分を責める。

過去を後悔する。

これが延々と繰り返されます。

心身にこれほど悪いことはなく、お子さんがいらっしゃるのであれば、お子さんにもよくありません。

(ただ、そんなときに「感謝の気持ちを持て」と言われて、イラっとするのはある意味当然です。ですから、今、この記事を読んで、イライラ感、不快感が強くなってしまったら、読むのをやめて、また日を改めて読んでいただければと思います。)

でも、感謝の気持ちは人生最大級のストレス下にある妻(あなた)の心身を和らげ、前向きにするはずです

なぜかについては下で述べます。

先ずは、感謝すること、感謝できることを下に挙げてみました。

  • 子供がいること(いらっしゃる方)
  • あなた(やお子さん)が健康であること
  • 住む場所があること
  • 仕事(収入)があること(ある方)

他にも、以下のようなことが挙げられると思います。
  • きれいな花を見て美しいと思えること
  • 楽しそうなカップル、家族を見てほほ笑むことができること

さて、話を元に戻します。

なぜ感謝すると前向きになれるのか。

幸せに一歩近づくからです。

感謝すると、表情が緩みます。

(泣いていても緩みます。)

微笑みが浮かびます。

いつの間にか口角が上がってる、笑ってるんです。

そして、笑う門には福来る。

そうなんです。

人は幸せだから笑うんではなく、笑うと幸せになれるんです。

これは脳科学的にも、インドのラフターヨガ(笑いヨガ)でも証明されています。

さらに「感謝すること」は気持ちのありようを変えてくれます。

先ほど「人は幸せだから笑うんではなく、笑うと幸せになれる」と書きました。

無理やりにでも感謝の気持ちを持ち、口角を上げ、幸せになろうとする行為には、自発性、積極性が求められます。

つまり「感謝することを自分から探しに行く」、「今は幸せとは思えないけど先ず笑う」ことによって、人は自分の人生、幸せに責任を持つようになるのです。

だって、自分で幸せを作ろうとしてるんですから。

つらいです。

でも、だからこそ効果があるんです。

自ら起こす行動ですから。

そして、それを繰り返すことによって思考の流れが変わっていきます。

劇的に変わるわけではありません。

でも、日々の積み重ねが、少しずつですが、あなたの思考の流れを変えていくのです。

明るい方へと導いてくれます。

そしてここからがちょっと厳しいことなのですが、それは、あなたの意志にかかっているのです。

幸せだから感謝して笑うのではなく、感謝して笑って幸せになる意志があなたにあるかどうか、ということなのです。

夫がミッドライフクライシスになってしまった妻の書いた本やサイトを読んでいると、すべからく、彼女たちの「幸せになろう」という強い意志を感じます。

彼女たちは、その意志に基づいて行動することによって、今の自分、将来の自分、そして幸せを作っているのです。

待っていても誰もあなたを幸せにはしてくれません。

これは、誰にでも当てはまることだと思いますが、夫がミッドライフクライシスの妻にとっては(つらいでしょうが)最も必要なアドバイスだと思います。

真実だからです。

これからは、あなたがあなたを幸せにするのです。

大きなことをする必要はありません。

先ずは何かに「感謝」して、口角を上げてみてください。

泣きながらでも構いません。

そしてできるときにまた、何かに「感謝」してみてください。

これを繰り返すことにより、感謝する行為が日常化し、表情も明るくなってくるはずです。

自ら作る幸せは、きっとあなたを強くします。

ゆっくりと気長に、ご自分への感謝も忘れずに(だってこんなに頑張ってるんですから)、日々、感謝の種を見つけていってほしいと思います。

まとめ

感謝することには以下の意味、効用があると思います。

  • 気持ちが前向きになる
  • 口角が上がることによって笑いが生まれ、幸せに近づく
  • 「感謝する」ことは自分を幸せにするという意志の現われである
  • 意志を持って、自分で自分を幸せにする姿勢は人を強くする

私も最初は「感謝すること」の意味が分かりませんでした。

ところがある日、桜の木の傍を通り過ぎたとき、花がとてもきれいだなと思い、ふと立ち止まったのです。

桜の花をきれいだなと思える心(余裕)が自分にまだ残っていたことに驚くとともに、自然に感謝の念が湧いてきました。

そして思いました。

私は一人になってしまった。

家族は崩壊してしまった。(私には子供がいません。)

でも健康だ。

歩ける。

住む場所もある。

食事もおいしくいただける。

仕事(収入)もある。

そして、花を愛でる気持ちがまだ残ってる。

それが私の新たなスタートラインだと思いました。

確かに今まで手に入れた(と思っていたもの((元夫との生活や一緒に住んでいた家など))は失いました。

でも、健康も収入も住む場所もある。

親兄弟、友人もいる。

自分の拠り所を確かめることができました。

もちろん、最初は、そう思えるのは一瞬で、すぐにネガティブな方向に思考が向かいました。

今でもまだ時々ネガティブ思考に陥ります。

でもだいぶ減りました。

「感謝する」練習をしていると、だんだん感謝の回数が増え、ネガティブ思考が減っていきます。

変化を体感しています。

感謝することは、自分への信頼の現われかもしれません。

今の、そして明日の自分を信じて、是非「感謝」の一歩を踏み出してみてください。

初稿 2024年7月14日

3 件のコメント:

  1. こんばんは。以前コメントさせていただいた、まだ離婚はしていない同じ境遇の者です。
    乗り越えたブログも拝見しており、そちらの方でコメントが出来ず、こちらで失礼します。

    私もこの2週間程、夫への憎しみが止まないのです。
    同じく仕事が忙しかったせいもあり、ストレスが溜まっているのかもしれません。
    ただ、夫がミッドライフクライシスになり家を出て行かなければ
    こんなガツガツ働く苦労もしなかったはず、という怒りと恨みが強いのです。

    私には成人している未成熟子もおり、近くには老いた義両親もいます。
    ケアをしなければならない家族を残して身勝手に出て行った夫、毎月僅かな婚姻費用だけを振込み、全ての責任を放棄している夫。

    そんな中、もっと経済的に自立したく、休日返上でこの暑い中汗を流して働いていることを惨めに思う事もあります。

    私もちょうど一年前、この7月に離婚を言い渡されました。
    (別居は去年の暮れからです)
    一年経ち、同じように暑い日々の中、また一年前の不安な気持ちがフラッシュバックし、また心が騒ついて居ても立っても居られないことがあります(更年期のホットフラッシュかもしれませんが)。

    とにかく、昨年の夏が辛すぎて(心労で6キロ痩せました)、記憶の上書きをしようと、来月九州の離島へ一週間ほど仕事を兼ねて旅をする予定です。
    夫への複雑な想いを逸らす為のデタッチメント?喪の作業でしょうか。

    夫は居なくても信頼できる仲間の力を借り、残された家族と支え合いながらどうにか過ごしてる毎日。
    ようやく最近、もう離婚してもいいのかな、と気持ちを解放できるようになってきました。

    一年前には想像できなかった強く逞しく生きてる自分を褒めたい。過去の私に、大丈夫何とかなってる、と伝えたいです。

    これからもレイコ様のブログで勉強させていただきたいと思います。
    長文失礼しました。



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    1. コメントありがとうございました。そして、ご事情読ませていただき、私の方こそ励まされました。

      お子さん、そして旦那様のご両親もお近くにいらっしゃるとのこと。私とは違う状況に伴う感情がお有りのことと推察いたします。そしてそんな中、仕事を兼ねているとはいえ、島に旅行しようと決心されたことは素晴らしいと思います。私はまだそこまでに至っておりません。

      以前書いたことと重複しますが、つらい経験は忘れようと思っても忘れられるものではなく、他の楽しいことをたくさん経験して薄めるしかないようです。投稿者様が島の時間を存分に楽しみ、つらい思いが少しでも薄まることを心より祈っております。

      ただ、お体だけは大切になさってください。そして既にされておられますがご自分をどうぞ誉めてあげてください。(私も遠くからですが、拍手を送りたいと思います。)

      繰り返しになりますがコメントありがとうございました。酷暑の中、どうぞご自愛くださいませ。

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    2. ご丁寧に返信ありがとうございます。

      > つらい経験は忘れようと思っても忘れられるものではなく、他の楽しいことをたくさん経験して薄めるしかない

      という文章が刺さりまくりました。
      この離婚騒動があってから楽しい事をしても、心の根底から楽しめていないことに気付いておりましたが、
      それでも辛さはだいぶ薄まってきた感じがします。

      旅に出ると、狭い世界で物事を考えてたのに気付き、それからあえて定期的に生活圏から離れるようにしています。

      夫が出て行ったのと引き換えに、誰の顔色を伺うこともない莫大な自由時間を手にいれました。

      自分の為に人生を送るステージがやってきたと思う事にします。

      最高気温が更新される酷暑の毎日ですが、レイコ様もどうかご自愛くださいね。

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大人の恋 楽しい恋

最近思い出したことがあります。 大学2年生のときに1か月間、ヨーロッパをバックパックで旅行したときのことです。 ユーレイスパスを使って一人で旅したせいか、あちこちですぐに知り合いができました。 その中の二人が、確かドイツ人女性と日本人男性のカップルでした。