今回は「自信を取り戻す」についてです。
夫がミッドライフクライシスになると、妻は自信を失います。
批判されるからです。
容姿、生活態度、過去の言動(細かいことも含めて)、友人関係、キャリア等、あらゆることについて批判されます。
夫に新しい女性がいる場合はなおさらです。
その女性(大方の場合、かなり若い女性)と比較されます。
長年連れ添っていた夫に批判されるのですから、妻が自信を失うのは当然です。
でも夫の言葉を額面通り受け取ることだけはしないでください。
なぜなら、それは夫の意見に過ぎないからです。
そして、夫の言う批判の内容は、確かに妻のしたこと、しなかったことに関係しているかもしれませんが、彼の不幸の原因ではないからです。
夫の言う批判の内容は、妻の言動その他に対して、彼自身が選択してきた言動の結果に過ぎません。
考えてみてください。
人は完ぺきではありません。
みんな間違ったこと、相手の気に染まないことをします。
でも、(反対)意見があるなら言えばいい。
それが夫婦です。
話し合い、改善案を出せばいいのです。
それをしてこなかった、あるいはしてもうまくいかなかったのは夫の側の責任(の放棄)であり、少なくとも妻だけのせいではありません。
さらに言うと、夫の妻批判は、夫の不幸感の反映に過ぎません。
繰り返しになりますが、ミッドライフクライシスになった人は不幸です。
そして、その不幸の原因を必死になって探しています。
でも、人が不幸になるのは、その人自身の責任、選択の結果です。
事故や、本人の意思とは無関係の不幸な出来事が起こることはあるでしょう。
でも、それにどう向き合うか、対処していくかで、その人自身のその後の幸不幸が決まるのではないでしょうか。
(不遇な出来事に遭遇した人全てが不幸になるわけではなく、幸せな人生を送る人もいるということです。)
ミッドライフクライシス夫の不幸感の原因として、最も可能性の高いのは満たされない承認欲求だと、私は考えます。
なぜなら、多くの男性の承認欲求の充足度は、ミッドライフ(中年期)に低下するからです。
サラリーマンだったら、先が見える時期です。
不本意な部門に異動させられたり、減給されることもあるでしょう。
妻が思うより、夫ははるかに深く、そのことに傷付いている可能性があります。
男性は女性よりはるかに深く、社会的な承認に依存している人が多いからです。
もちろん、女性で社会的な承認に依存している人もいるでしょう。
ただ、女性の場合、結婚、出産などで若いときにキャリアを中断し、子育てに集中せざるをえない人も多く、承認欲求が満たされないことを、比較的若いときに経験します。
大方の男性は違います。
そして、ミッドライフクライシスになると、(承認欲求が)満たされない思いを、最も身近な標的である妻(自分の不幸の原因であると思い込んでいるからです。)にぶつけます。
ですから、言われたことを全て真に受けるのは全くの間違いです。
(でも無視するのではなく、デタッチメントの態度で受け止めるようにしましょう。)
では、夫にいろいろ批判されたときに妻ができること、すべきことは何でしょう。
それは、言われたことをできるだけ客観的に咀嚼し、自身の今と今後の人生をよりよくするための参考意見として取り入れることです。
例えば、私は、元夫の昔の同僚女性で、今はとても出世された方(会ったこともない方です。)と比較されました。
その方と私は、生き方も性格も全く違うようでした。
でも、それを聞いて、私ももう少し仕事を頑張ってみようかなと思い、少しだけ方向転換しました。
それともう一つ、自分の好きな自分でいられるようにするための参考意見としても使えます。
自信を取り戻すことで私のメンタルも楽になりました。
自信を持つこと、自分が好きな自分でいることはとても大切だと思います。
自信を失いかけたときに思い出していただきたいことをまとめました。
- 夫の言うことは「夫の考える真実」に過ぎない。
- 夫の不幸の原因は、これまで夫が取ってきた言動(妻への対応も含め)の結果に過ぎない。夫の批判はとりもなおさず、夫自身がこれまで取ってきた言動が間違っていたことを示しているに過ぎない。
- 夫の言動は、ミッドライフクライシスという成長の過程における自身の苦しみ、葛藤を妻にぶつけているにすぎない。
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