2024/06/30

元夫はビッグになりたい? 「極妻」をみて感じたこと

最近、なぜか「極道の妻たち」にはまっています。

たまたまテレビで連続放送していて、みてるうちにはまってしまったんです。

最初は単なる時間つぶしに過ぎなかったのが、いつの間にか録画するまでに。

なぜなんだろう。

考えました。そして思いました。

楽なんです。すっきりするんです。

だって面倒くさくないんです。基準がはっきりしてるから。

極妻で描かれている価値観(主人公の姐さんの価値観は除く)を挙げてみました。

  • 強いもの(組の大きさや組内での地位で決まる)が偉い
  • 男が女より偉い。(ただし姐さんを除く。)
  • 男は金と力(組の大きさや組内での地位で決まる)を持っているのが偉い。
  • 女は若くてぴちぴち(映画での表現)しているのが偉い。
  • 金を持っている者が持ってない者より偉い。
  • 他者との距離感は0(身内)か100(敵)だけ。
  • 何事も白か黒かでグレーはない。

曖昧さがないので、ほぼ何も考える必要はありません。

話は極めて理路整然?と進んでいきます。

そして思ったんです。

ミッドライフクライシスになった元夫の考え方と似てない?と。

最近また、元夫と食事したのですが、髪の毛を染めたいと言ってました。

若くなりたいそうです。

次のようなことも言ってました。

  • 一花咲かせたい(実際にこのように言ってました。)
  • 筋肉をもっと太くしたい
  • 女性関係も広げたい(これはさすがにはっきり言いませんがそう感じました。)

言っていることがなんだか極妻の世界のようになっている気がするのです。

要するに、金と力がほしいように聞こえる。

もちろん、言い方はもっとソフトです。

(ちなみに元夫も私も極道の世界とは全く縁はありません。念のため。)

そして、お金も力も(若さも)ありません。

不思議なのは、元夫は、ついこの前まで、金や力による支配を批判していたんです。

いや、今でも、そういう世界は嫌いだと言うでしょう。

でも彼の言動はそれとは逆。

金と力と若さに執着している(ように聞こえる)。

そして本人はそれに全く気付いてない(よう)なんです。

私の目から、少しだけうろこが落ちました。(全部落ちたわけではありませんが。)

そして思いました。

いつになったら元夫は、自分がもう若くなくて、「一花咲かせる」ことなどできないことに気付くのかな、と。

いや、もしかしたら一生気付かないのでしょう。

これが欧米のミッドライフクライシス本やサイトで言われている「ミッドライフクライシスになると別人になる」ということなのかもしれません。

あるいは素の彼、本来の彼が出てきたのでしょうか。

(誤解を避けるために書きますが、一花咲かせることは可能です。ただ、元夫の言っている「一花」は「ビッグになる」という感じの一花なので、それはなかなか難しいのではと思っています。)

でも、元夫の思考回路が垣間見えて、少しだけすっきりしました。

そして、また少しだけ、彼との距離が遠くなりました。

自分の居場所、方向性が少しだけ見えてきました。

私は、小さい花は咲かせたいと思っていますが「ビッグになろう」みたいなことは思っていませんし、またなれるとも思っていません。

いや、そもそもなりたいとも思いません。

だからこそ元夫と平凡だけどほっこりした幸せを追求したかったのですが、まさか彼がこんな風になるなんて夢にも思っていませんでした。

元夫が自分の老いを受け入れる日が来るのか、それとも老いに逆らい続けるのか、それとも本当に「ビッグになる」のかは分かりません。

もうじきしたら、また彼から連絡が来ると思います。(連絡すると言ってました。)

ビッグになりたいなら、私と会う暇はないと思うのですが、どうなんでしょう。

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