2025/04/02

配偶者のための情報 喪の作業と立ち直りの作業は別

先日、個の私、ニュートラルな私、自由な私という記事を書きました。

離婚して1年強ですが、思ったより順調に回復していると思ってました。

でも来ました。揺り戻しが。

先週ぐらいから、何となくどんよりするんです。

激しく泣くとか、怒るとか、悲しいということはありません。

でも、寂しさ、あるいは虚無感でしょうか。生きていても仕方ないというような思いに襲われるのです。

暗い気持ちになりました。でも少し納得もしました。

立ち直りが早すぎる、うまくいきすぎているという思いがあったからです。

離婚、そして引っ越しと環境がめまぐるしく変わり、最初の頃は新しい環境に慣れることに精いっぱいでした。

その緊張感が徐々に薄れ、本来の生活、地道な生活に落ち着きつつあるのだと思います。

あるいは「喪の作業は終わりつつあるが、立ち直りの作業はこれから」なのかもしれません。

そんなとき図書館で借りたのが「喪失学(坂口幸弘著)」という本です。読んでいて気付いたことを2、3紹介したいと思います。

先ず、一つ目です。以下に抜粋しました。

人生はしばしば物語にたとえられる。その物語の中では、大なり小なり喪失が生じ、その都度、筋書きを修正しながら、先の物語が紡がれていく。想定外の重大な喪失、たとえば物語の重要な登場人物が突然いなくなってしまうと、物語はときに壊滅的に崩壊し、筋書きが大きく書き替えられなければならなくなる

私のことだと思いました。

ミッドライフクライシスに陥った夫との突然の離婚により「想定外の重大な喪失、たとえば物語の重要な登場人物が突然いなくなってしまう」ことを経験しました。(あっという間でした。)

私の物語(人生)は、文字通り壊滅的に崩壊しました。

筋書きを大きく書き替えなくてはならなくなりました。(例えば、退職したらどこに住んで何をするか、誰と過ごすかを一から考え直さなくてはならなくなった、というようなことです。)

次は、印象に残った個所、二つ目の抜粋です。

オランダのユトレヒト大学教授のマーガレット・S・シュトレーベらによって提唱された二重過程モデルでは、喪失それ自体への対処は「喪失志向コーピング」、喪失に伴う日常生活や人生の変化への対処は「回復志向コーピング」とよばれている」(下線はモリムラレイコ)

ずっと疑問に思っていたことが解決しました。

喪の作業と立ち直りの作業は別だということです。

喪の作業(プロセス)についてはこれまでも書いてきましたが、喪失への対応と回復への対応がごっちゃになっていたようです。

そして、そのことに気づいていませんでした。

でも、かすかな違和感もありました。

その違和感がこの本を読んで解消しました。

「喪失への対処」と「回復(立ち直り)への対処」は別である。

だから分けて考える。

ただ、分けて考えはするが、同時並行して進める。

つまり、一方(たとえば喪失への対処)が終わって、もう一方(立ち直りへの対処)に取り掛かるのではなく、行ったり来たりしながら進める、ということのようです。

そこで、今、私がやっている喪の作業と立ち直りの作業を下に書いてみました。

喪の作業

  • 親や友人に話を聞いてもらう
  • ミッドライフクライシスに関する情報を読み、理解する
立ち直りの作業
  • 新しいコミュニティ(サークルやボランティアなど)に参加する
  • 新しい洋服や髪形を試す
  • 新しい(これまで読んだことのない)著者・分野の本を読む
喪失への対応と立ち直りの両方に役立っていること
  • 料理
  • ブログを書く

書いていて気づいたことがあります。

喪の作業は「これまでの振り返り」、立ち直りの作業は「これからの構築」だということです。

視点が真逆です。

元夫といまだに会うことへの違和感の理由も分かりました。

会うとなぜかすっきりするけど、一方で「これでいいのか、新しい自分を作る邪魔になるのではないか」という違和感があったのです。

この違和感は間違ってなかったようです。

元夫と会うのは喪の作業(これまでの振り返り)という意味では役立っている。

でも、立ち直りの作業ではない。

すっきりしました。

元夫と会っていいのか、会い続けていいのか、迷っていましたが、喪の作業のためにこれからも会うことにしました。

ただ、自分の喪の作業に役立つような会い方をしようと思います。

相変わらず図書館通いが続いています。

この本に出会えてよかったです。

自分の気持ちを整理できました。

初稿 2024年8月

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