2026/08/29

私も歩けば「幸せ」に当たる?

前回書いた記事を読み返しました。

大分煮詰まっています。苛立ちが伝わります。申し訳ありませんでした。

でも記事をアップした直後、ある本と出合いました。

Stumbling on Happiness (Daniel Todd Gilbert 著) という本です。

「幸せに(偶然に)出くわす」というような意味のタイトルです。

実はこの本を読んで少し元気というか、冷静になれたような気がしました。

2006年に出た本で、内容や要約については既にいろいろなところで書かれていると思いますので、ご興味ある方はネットで検索してみてください。

この記事では私が思ったことを書いてみたいと思います。

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元夫のミッドライフクライシスで離婚して以来、たくさんの本を読んできました。

それは立ち直りたいから、そして「幸せ」になりたいからです。

だから本に頼りました。

最初はもちろん人に頼りました。

カウンセリングはもちろんのこと、区の電話相談などでも相談したりしました。

カウンセラーの方も、相談員の方も親身になって話を聞いてくださいました。

でも物足りない感が拭えませんでした。

ミッドライフクライシスについて知識や経験のある人がいなかったのです。

カウンセラーの方も相談員の方も女性で、離婚については心情的に私(妻側)の見方になってくれました。

友人も話を聞いてくれました。

離婚や別れの経験者もいました。

でもほとんどが若い頃(30代など)の離婚で、「数年の結婚生活の後に離婚した」とか、「結婚したけどすぐにお互い違うなと思って別れた」など、私の場合とはいろいろな面で今一つ共感できませんでした。

旦那さんが「若くなりたい」と言い始めて(ミッドライフクライシスの典型的な症状)離婚に至った人はいませんでした。

私が英語のサイトや本を読むようになったのはそのためです。

英語の世界には大量の情報がありました。

多くの仲間がいました。(直接会ったわけではありませんが。)

同様の経験(数十年の結婚生活の後、夫のリタイア目前・直後に、いきなり離婚を求められる)をした女性たちが、コミュニティを作り、お互いの悩みをぶつけていました。

そういうサイトや本を読んだりするだけで、大いに励まされました。

国籍は違っても、文化の違いはあっても、気持ちは同じです。

長年信頼し、死ぬまで共に生きていくと思っていた人に裏切られたわけですから。

そしてそれらの本に書かれていることを頼りに、一歩一歩立ち直りを進め、やっとこれからの自分を作りたいと思える段階までこぎつけました。

「これから」について、「幸せ」について考えられるまでになったのです。

でもその「幸せ」が何かよく分からない。

それまでに読んできた本を読み返してみたのですが、「最初はボロボロだったけど今は幸せになった」とかいうことしか書かれていません。

いや、私も離婚直後に比べれば、今の方が圧倒的に幸せです。

でもなぜかいつも「幸せって何?」という問題に戻ってしまう。

自分にとっての「幸せ」の意味が変わってきているように思いました。

どうすれば「自分にとって本当の幸せ」を見つけられるのか、、「どうしたら本当の幸せに向かっていけるのか」ということについて書かれた本を読みたいと思うようになりました。

そんなとき最初に出会ったのが Happier でした。

参考にできること、参考にしたいことがたくさん書いてありました。

生活に取り入れました。

でもまだ足りない。

前置きが長くなりましたが、そういうときに出会ったのが Stumbling on Happiness (Daniel Todd Gilbert 著) です。

(一言付け加えれば「Happier」を読んだので、おすすめ本の中に「Stumbling on Happiness」が含まれ、出合えたのだと思います。)

先ず、タイトルに引かれました。

「幸せになろう」とか「幸せになれる」とかではなく、「幸せに出くわす」なんです。

今の時代、誰もが幸せになる方法を探している中、「幸せに出くわす」なんてどういうことかと思いました。

いろいろなことが書いてありましたが印象に残ったのは以下です。

現在主義

現在主義とは「今経験していることが過去や未来をどう見るかに影響してしまう傾向」だそうです。

ざっくり言うと(私の理解ですが)、「今の思いや状況が、過去(の状況)への思い、将来(の状況)への思いに影響してしまうこと」だそうです。

例として著者は Arthur C. Clarke(「2001年宇宙の旅」などの原作者)の言葉を引用して次のように言っています。

科学者が未来の予測を間違えるとき、その原因のほとんどは「未来は現在とあまり変わらないだろう」と思い込んでしまうからだ。

それぐらい、「、自分が思っていること、考えていることが、自分の将来像に影響する」というわけです。

もっと言うと、ある意味、「自分が今考えている将来像は間違っている可能性が高い。なぜなら今の自分に影響されてしまっているから」ということかと思いました。

さらに言うと「いろいろ先のことを考えても外れていることが多い」と言ったら言い過ぎでしょうか。

先達に聞け

そこで著者は、あれこれ自分で予想するより、先達に聞くことを提唱しています。

要は「自分と同じ選択をした人に、今どう感じているかを聞く」ことを提唱しているのです。

自分であれこれ想像するより、実際やった人に聞け、ということだと思います。

地味な解決策で、著者自身も「みんな実行しないだろう」と言っていますが、私はそうは思いませんでした。

逆に少し安心しました。

いろいろな本やサイトを読んで、同じ体験をした人たちが何をし、今どう暮らしているかについて情報を集めようとしたことは、あながち間違いではなかったのだという確信を得ることができました。

結論

著者は、幸せになるための簡単な方法はないと言っています。

でも、「幸せになることを阻害する『考え方の癖(現在主義など)』」については知ることができると言っています。

これまで私は、直感や感情に流されずに自分の進む道を判断しようとしてきました

本でそう学んだからです。

もちろん、いつもそうできたわけではありません。

でもそういう考え、つまり「決めつけないで、(先達が)薦めていることがあれば先ずやってみる」ことがあながち間違いではなかったのだと思えるようになりました。

言い方は違いますが、Brianna Wiest が「101 Essays That Will Change the Way You Think」の中で言っていること(以下)にも通ずると思いました。

人は「幸福」ではなく「快適さ」や「慣れ親しんだもの」を求める。

私も「幸せ」を追っているつもりで、「慣れ親しんだもの」を追っているだけになりかねないのです。

ただ、Stumbling on Happiness に書いてある「幸せの阻害要因」を見極め、それによる歪みを補正して正しい将来を想像できるほど私は賢い人間ではありません。

でも、それなら私は、将来についてあれこれ無駄に考える(悩む)ことはせず、「今」を生きることに集中しようと思いました。

トライアル&エラーを繰り返す。

今できることを一生懸命やる。

これに尽きるのだと思いました。

孤独だった幼年期、同じように考えたことを思い出しました。

なんだか不思議な気分です。

でも少し楽になりました。

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