2026/05/17

ミッドライフクライシス 3つの選択

元夫がミッドライフクライシスになったとき、ミッドライフクライシスに関する本を買いました。

ただ、そのときは(元夫への)日々の対応にいっぱいいっぱいで、ちゃんと読めていませんでした。

今、大分落ち着いてもう一度目を通したところ、面白い一節を見つけたのでご紹介します。

ミッドライフクライシスになったとき、選択肢は3つあるという話です。

1. 若かった頃の自分をもう一度生きる

一番人気の選択肢のようです。

文字通り、自分が若かったときのように、あるいはそれをちょっとアプデして生きる選択です。

浮気する、スポーツカーを買う、スリルを求める生き方をするというのがこれに該当します。

ただ、ミッドライフ(中年期)の真の問題を解決できる可能性は低いとのこと。

昔楽しめたので今も同じように楽しめるだろうと思う気持ちは分からなくもないのですがそうはいかないようです。

だってもう若くはないんですから。

一瞬若い頃に戻ったような気がして楽しいかもしれませんが、それが続くことは稀で、結局、元の状態に戻ってしまうことの方が多いようです。

元夫は「ダイナミックに生きたい」、「若くなりたい」、「もう一花咲かせたい」と言っているので、おそらくこの生き方を選んだのだと思います。

2.  今のままでいる

不幸な現実からは目を逸らし、現状を維持する選択です。

「知っている(慣れ親しんだ)不幸」の方が「未知への恐れ」より心地いいからです。

現状への妥協とも言えるでしょう。

確か Brianna Wiest の「101 Essays That Will Change the Way You Think」にあったと思いますが、人は「幸福」ではなく「快適さ」や「慣れ親しんだもの」を求めるそうです。

だから「何もしないでいることによる苦痛」が「変化への恐怖」を上回ったとき初めて行動を起こす。

私もクォーターライフクライシスのとき「このままの状態は死んでも嫌だ。もうどうなってもいい」というところまで追い詰められて初めていろいろ決断しました。

元夫の場合も、「結婚生活を続ける苦痛」が「離婚への恐れ」を上回ったのだと思います。

ただ、こういった事情を全て勘案して、それでもなお現状維持を選択する人もいらっしゃるはずです。

それはそれで間違った選択ではありません。

その場合、(現状維持という)選択の結果に対して責任を負うのは自分であるということを意識する必要があります。

3.  リミナリティを生きる

リミナリティについては以前も書いたのですが、簡単に説明すると「ある段階から次の段階に移行するときに一時的に通過するところ(時期、場所、空間)」を意味します。

1.のように若い頃に戻っても真の意味での幸せは得られない。

さりとて2.のように現状を維持するだけでも本当の幸せは得られない。

真の意味での幸せを得るには、自分がどういう風に生きたいのか、人生から何を得たいのかを知る必要があります。

自分を知らなければならない。

リミナリティは自分が人生に何を求めるのかを考える段階です。

移行期です。

一見すると2.の現状維持にも見えますが、そうではない。

なぜなら次の段階に進むための準備をしているからです。

そしてその状態は結構辛い。宙ぶらりんだからです。

私が今その状態です。

私はミッドライフクライシスにはなっていませんが、そしておそらくならないと思いますが、元夫がなったせいでいろいろなことを考えさせられています。

でも今はそういう時期だと思っています。

何かを決断するのではなく、いろいろ考える時期、いろいろ試す時期だと思っています。

ただ、元夫のミッドライフクライシスからの影響は最小限にしたいと思っています。

何かへの反動で物事を決めたくはないからです。

自分の素直な気持ちに沿った決断を下したいと思っています。

例えば、元夫のミッドライフクライシスとそれに続く離婚で突然引越しすることになったので、いずれは引っ越すつもりです。

でもだからと言って、今の生活をおろそかにするつもりはありません。

また、ボランティアその他の活動も元夫のことが理由で始め、自分の本当にやりたいこととずれてきたらやめる可能性はありますが、それまでは続ける前提で活動しています。

今はとにかくいろいろなことを試し、大きな決断をするより、自分の心の声に耳を傾け、心の赴くままに行動することを心掛けています。

最近、20代でクォーターライフクライシスになったときに診ていただいたカウンセラーの先生がおっしゃった言葉がよく心に浮かびます。

「木の葉が木からぽろっと落ちるように行動できたらいい」というような趣旨でした。

自分の心に素直に行動していれば、事は自然に決まる。無理しないと決められないなら、それはまだ機が熟していないということだ。

今はそう理解しています。

機が熟していれば、いろいろ悩むことはなく、後悔もないはずです。

でも機が熟すまでが大変です。

熟すまで自分を知る。そういう過程を経なくてはならないのだと思います。

それはそれで苦しいです。

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上にも書いたように、元夫は1.を選んだのだと思います。

ミッドライフクライシス勃発直後は「若くなりたい」と言っていましたし、先日会ったときも「ダイナミックに生きたい」と言っていました。

男性は1.を選ぶ人の方が多いようです。

そして中には幸せに暮らしておられる方もいらっしゃるでしょう。

ただ私が読んだ本のほとんどに書かれているのは「本当の問題に向き合い、解決しないと元の状態(ミッドライフクライシス)に戻る」ということです。

私もそうだと思います。

死や老いへの恐怖は、一時的に忘れることができたとしても結局受け入れるしかありません。

人はみな老い、死ぬのですから。

「良い年を重ねる」という言葉をよく聞きますが、実はなかなか難しいことなのかもしれません。

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