Runaway Husbands: The Abandoned Wife's Guide to Recovery and Renewal Book(Vikki Stark 著)という本を読み終えました。
簡単に訳すと「逃げた夫:棄てられた妻の回復と再出発のためのガイド」という感じでしょうか。
「Abandoned wife(棄てられた妻)」というフレーズ、そしてこの本のことは、元夫のミッドライフクライシス勃発時から知ってはいたのですが、当時は読めませんでした。
「自分が棄てられた」ことに向き合えなかったのです。つらすぎました。
今もつらいですが、ようやく向き合えるようになりました。
今も元夫とはときどき食事しており、それだけ見たら仲の良いカップル・友人に見えるかもしれませんが、彼が私を棄てたことは(しかもかなりひどいやり方で)厳然たる事実です。
自分の将来を考える上できちんと整理する必要があると思い、読み始めました。
この本と今まで読んだミッドライフクライシス本との大きな違いは、ミッドライフクライシスの位置づけです。
ミッドライフクライシス本では夫が妻を棄てる原因としてミッドライフクライシスに焦点が向けられています。
一方、この本(以下「ガイド本」)では、ミッドライフクライシスは、妻を棄てる理由の一つとして挙げられているにすぎず、(理由を問わず)妻を突然棄てる夫たちが冷静に取り上げられています。
この「冷静さ」が元夫のミッドライフクライシス勃発時にこの本を読めなかった理由だと思います。
「妻を棄てる夫への冷静な態度=私の配偶者選択ミスへの批判」のように感じられ、自分が責められている気がしたのです。
当時はまだ元夫と自分を同一視していて、離婚を受け入れきれていなかったのだと思います。
ガイド本を読んで印象に残ったことをいくつか記録しておきたいと思います。
1.通常の離婚とは違う
この本で取り上げられている「棄てられた妻」というのは、私も経験したように、ある日突然夫に別れを告げられ、何の話し合いもできないまま別れた妻のことです。(ものを捨てるかのように棄てられた妻のことです。)
通常、夫婦が離婚に至るまでには言い合いや喧嘩、異性問題などがあり、双方ともそれなりに心の準備ができていることがほとんどです。
「棄てられた妻」にはそれがありません。
それはつまり(以前にも書きましたが)、理解してくれる人がおらず、非常に孤独だということです。(私も果てしのない孤独感に苦しめられました。今もときどき孤独感に襲われます。)
ガイド本には、夫が突然妻を棄てた場合の離婚は他の離婚とは違うということがはっきりと書かれています。
少しだけ救われた気持ちになりました。
2.結局は自分の問題
著者は心理療法士ですが、彼女自身も「突然夫に棄てられた」経験をしています。
その経験があったからこそ、今は「棄てられた妻たち」のためにカウンセリングをしているそうです。
ですからご自身のことについても書かれています。
著者は夫から突然別れを告げられた後、すぐに友人宅(夫婦)に行ったそうです。
もともと夫婦で付き合っていた友人です。
そして起きたことをその友人夫婦に話しました。すると友人夫婦の夫の方が言いました。
「彼(著者の夫)のことはどうでもいいんだ。君はどうしたいんだ」
その通りです。厳しいけど結局そうなんです。私もまだ答えは出ていません。
3.事例が豊富
著者自身がカウンセリングをしているため、相談者の事例が豊富に盛り込まれています。
突然(妻が)棄てられることは共通していますが、その具体的な事例をたくさん知ることができます。
また、立ち直りに役立つ行動、言葉、音楽の例もたくさん挙げられており、誰もが最低一つは合うものを見つけられるのではないかと思いました。
4.「決断」の意味
離婚するとひとりで決めなくてはならないことが山のように出てきます。
離婚までのプロセスがゆっくりだったら、その間にひとりで決断することに慣れる時間があるかもしれません。
でもある日突然放り出されたらそうはいきません。そんなときのアドバイスが下です。
「正しい決断をしようと思うのではなく、とにかく決断する。そしてその決断でなんとかやっていく」
そうなんです。正しい決断をしようとしたら決断できない。何も進まない。
だからとにかく決断する。そしてその決断とともに進む。
正しい結果に到達するには複数の道があるとあります。
一回の決断で正しい結果にたどり着けなくてもいい。回り道になってもたどり着けばいいわけです。
私も最近そのように思っていたので、それでよかったんだと自信を持つことができました。
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この本に出会ってよかったと思います。
以前も書きましたが、ミッドライフクライシスにしろ、突然棄てられる妻にしろ、日本語の情報は本当に少ない。皆無といってもいいかもしれません。
日本ではミッドライフクライシスになる人や配偶者を突然棄てるような人はいないのでしょうか。
日本の離婚のほとんどは奥さんからで、長い年数をかけて計画する熟年離婚ばかりなのでしょうか。
だから情報がないのでしょうか。
最初の頃、私は何が起きたか全く分からず、半ばパニック状態でした。(実際パニック発作が起きました。)
しかも相談できる人がおらず、深い孤独感に悩まされました。(一時死ぬことも考えました。)
だから以前も書いたことをまた書きたいと思います。
もし今これを読んでいるあなたが、ガイド本の著者や私と同じような経験をされ、孤独を感じておられるなら、あなたはひとりではありません。
少なくとも日本に一人はおり(私のことです。)、欧米にはものすごい数の事例があります。
強い女性もいて、私はなかなかそこまで強くはなれませんが、でも「みんな戦っているんだな」と励まされます。
それだけで数時間、半日、数日と持ちこたえることができます。
それを繰り返していると、それが一週間になり、一月になり、一年になり、私は離婚から二年が経過しました。
もう死ぬことを考えることはなくなりました。
私自身随分変わり、その変化は現在進行形です。
最後に最近自分に言い聞かせていることを下に書いて終わりたいと思います。(クウネルという雑誌に記載されていたものを自分流にアレンジしました。)
- 誰とも答え合わせしない➡自分で良しと思ったら良しとする。
- 何か一つやめてみる➡八方美人をやめる。
- 失敗は行動で解決する➡失敗したら解決策を考えすぐ実行する(くよくよしない)。
- 育てるという意識を大切にする➡ボランティアで実践中。
- ゆっくりと自分の道を行く➡私が楽しいことをのんびり考える(先日、お寿司屋カウンターデビュー(ランチですが)しました。)
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