近所の図書館で「The New Long Life」と「The 100-Year Life」という本を見つけました。
両方とも Andrew J. Scott 氏と Lynda Gratton 氏の共著です。
タイトル通り、多くの人(特に先進国の人)の寿命が延びた今、長い人生をどう生きるかについての現実的な示唆が書かれています。
まだ読んでいる途中ですが、ミッドライフクライシスにも関係していると思いましたので、気付いたことを以下に記載します。
「3段階」から「多段階」の人生へ
これまでの「3段階」から「多段階」の人生設計に変えなくてはならないと書かれています。
これまでは以下の「3段階」で対応できました。
子供(学ぶ) ➡ 大人(働く) ➡ 余生
でも今は寿命が延びているので3段階では足りない。
年金だけで生活できないのは、3段階の最後の「余生」が長すぎるからです。
これはミッドライフクライシスの人の人生観とは真逆です。
ミッドライフクライシスの人は人生は残り少ないと焦り、いっぺんに人生を変えようとします。
でも平均寿命のデータからはその焦りは間違っていることが分かります。
残りの人生はたっぷりあり、人生を変える必要はあるかもしれませんが、焦る必要はないことが分かります。
年齢と世代の切り離し
もう一つの視点は、金銭ではなく気持ちの問題です。
余生、余生と言いますが、今の60代、70代は(徹夜は無理かもしれませんが)まだ若い。
だから何もしていないと人生に飽きてしまう。生きるのがつまらなくなってしまう。
一昔前の人生設計は上に書いたとおりですが、それは年齢に紐づけされていました。つまり以下のようなイメージでした。
子供 ➡ 大人 ➡ 余生「子供は学び」、「大人は働く」というイメージです。
でもこれを変えなければなりません。というか既に変わってきているのですが、社会(企業等)がまだその変化に対応しきれておらず、摩擦が起こっているようです。
(欧米にも「若いときに学び」、「年齢が高い人はキャリアの最終形に到達している(管理職など)」というイメージ(思い込み)がまだまだあるようです。)
要は、以下の赤字のように中年以降に学び直すことがあっていいということです。
子供 ➡ 大人 ➡ 大人 ➡ 大人 ➡ 余生学び ➡ 働く ➡ 学び ➡ 働く ➡ 余生
「人生100年時代」にマッチした人生設計です。(あくまで一例で、各人が自分に合わせて設計することが推奨されています。)
中年期以降は、お金のためだけに働くことが難しくなるのではないかとも思いました。
生きる意味に近い仕事を選んだ方が楽しいのではないでしょうか。
水平思考
でも楽しめる仕事を見つけるのは大変です。
一からの学び直しが必要になるかもしれません。
その間は無給、低賃金という可能性もあります。
年下の人に教えを乞うことも多いでしょう。
そのためには心の持ち様を「水平思考」に変えることが必要です。
「縦ではなく横」の関係です。人間性で勝負といったところでしょうか。
水平思考からは話がずれますが、無給、低賃金の間の生活を支える資金面の準備は当然必要です。
ミッドライフクライシスとの観点から
人生100年時代への対応策はミッドライフクライシス対策にもヒントをくれている気がしました。
なぜなら、ミッドライフクライシスの人たちの「人生を変えたい」という思いはあながち間違いではない。
人生の第3段階に突入したところで人生を変えたいという思いは「人生100年」の時代にマッチしている。
ただ、上にも書いた通り、人生100年なので時間はたっぷりあり、焦る必要は全くないのです。
それより、意味のある人生、目的のある人生を送るためにはどうしたらいいかをじっくり考えることが大切なような気がしました。
もう一つ思ったのは「人任せでは人生は変えられないのではないか」ということです。
男性がミッドライフクライシスになると若い女性と付き合いたくなることは知られています。(元夫もそうでした。)
若い人と付き合うことで若さを取り戻し、楽しい人生にしたいと考えるようです。
ただ、その多くが長続きしないのは根本的な解決になってないからだと思います。
自分で考え、自分で自分の人生を作り直さないと長続きしないと思いました。たとえどれだけ(死ぬまで)時間がかかっても。
楽しさの定義は若いときと中年期では変わるのではないかと思います。
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私は元夫のミッドライフクライシスで大きく傷つきました。
受けた心の傷はまだ癒えません。
でも、そのおかげで今私は、ミッドライフクライシス(中年期の危機)ではなくミッドライフトランジション(中年期の移行)を経験しています。
そのことに感謝しています。
与えられたこの機会に感謝し、これからの数十年の人生を見据え、いろいろなことにチャレンジしていきたいと思っています。(チャレンジしてます!)
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