「離婚後、新しい人生を構築するためには自分を知らなければならない」ということは多くの本に書かれています。
「元配偶者と一体化した自分」ではなく「単体での自分」を知らなければならないということです。
私は「転勤族の子供」です。
父親の仕事の都合で異常な回数の転居(と転校)を繰り返し、生まれてから18歳まで「よそ者」として生きました。
ずっと居場所がないと感じていました。
そして、それをずっとコンプレックスに思っていました。
ところが最近、少しうれしいことがありました。
私が何者かを示すのに「転勤族の子供」よりもっとふさわしい言葉があるのを知ったのです。
A military brat です。Wikipedia にも載っています。
A military brat とは「軍人の親を持つ子供」のことで、定訳がないようなので勝手に訳すと「軍人のガキ」という感じでしょうか。
米軍の人たちは配属地変更に伴う転居が非常に多いため、その子供たちは military brats(軍人のガキ)と呼ばれ、仲間意識を持っているようです。(日本で「帰国子女」が仲間意識を持つのと似ているかもしれません。)
もちろん私は a military brat(軍人のガキ)ではありません。
A military brat(軍人のガキ)というのは米国の言葉であり、米国人を指すからです。
また、日本に軍隊はありません。そういう意味でも私は a military brat(軍人のガキ)ではありません。
でも、日本にも軍隊みたいな組織はあり、私はそういう組織に属する父親を持ち、異常な数の転居を経験しました。
そして何より驚いたのが、a military brat(軍人のガキ)の性格です。
米国では military brats の研究が進んでいるようで、彼らの特徴や性格がネット上に載っているのですが、それがかなり当てはまるのです。
私は自分を「日本版軍人のガキ」だと思いました。
「A military brat(軍人のガキ)」の方が「転勤族の子供」より、私をより正確に表していると思いました。
そして、私と似たような性格の人が米国に(もしかしたら他の国にも)いると思うと、少し嬉しくもありました。
でも悲しい発見もありました。
A military brat(軍人のガキ)の特性は米国ではよいこととされているものが多いのですが、日本では非難されることが多いように思うのです。
ネット上で見つけた military brats(軍人のガキ)の特徴、性格をいくつか挙げてみました。
- ルーツがない
- 友達をすぐ作れる
- レジリエンス(回復力)と適応力
- 社交性
- 違いを認める
- サービス精神
- タフ
- ルーツがない ➡根無し草、帰属心がない
- 違いを認める ➡仲間意識が乏しい、忠誠心がない
- 友達をすぐ作る ➡八方美人
- 社交的 ➡八方美人
- サービス精神旺盛➡八方美人
- 回復力と適応力が高い➡打たれ強い、可愛くない
- タフ ➡打たれ強い、可愛くない
でも、転校・転居を繰り返せば組織や土地への帰属心を持たなくなるのは当然です。
組織や土地ではなく、より普遍的なものに価値を見出し、帰属するようになります。
八方美人になるのも当然です。知らない人に囲まれているのにわざわざ敵を作る必要はありません。
打たれ強いのもその通りです。(よく言われます。)我慢強いとも言えるでしょう。でもそうでなければとうの昔に私は壊れていたと思います。
20代でクォーターライフクライシスになったとき、私はそういう military brat 的な性格を変えようと思いました。(当時はもちろん military brat という言葉は知りませんでしたが。)
素のままの自分(military brat)では日本社会で生きていけないと思ったからです。
「精神的自殺」をしようと思ったことをはっきりと覚えています。
そして長い年数をかけて性格を変えました。具体的に言うと、A military brat 以外の性格を育てました。
でも今回離婚して思いました。やっぱり私の中には(日本版)軍人のガキがいる。
それを消すことはできないし、消してはいけないと思いました。
何だか少しすっきりしました。
少しだけ深く自分を知ることができたような気がします。
これからは自分を殺さずに、本当の自分で生きようと思いました。
そして「新しい私」のお友達を増やしていきたいと思います。
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