2025/08/12

自分と向き合う 相手と向き合う

先日、2週間ぶりに元夫と食事しました。以下はその概略です。

連絡があったのは当日の朝。夕食とその後のお茶を共にしました。

元夫は以下のようなことを話しました。

仕事や定年について

  • 退職金の受け取り方について人事部と話した。
  • 話を聞いているうちに、定年間近であることを再認識し、焦ってきた。
  • 定年したら(1~2年後)東京を離れて地方に移住する。(会うたびに言ってます。)
  • 移住先はほぼ決まったので、この冬に場所を決めてくる。先ずは賃貸で住みたい。
  • 移住先では働きたいが、今のところ仕事は見つからない。
  • 仕事が見つからなくても移住する。先ずは住むことが重要だ。

健康面について
  • 肉体的な衰えがひどく、自分はもうお爺さんだ。
  • 衰えの度合いが同僚と比べてひどい。
  • 鏡で自分の顔を見ると嫌になる。
  • 衰えを改善するためにサプリを試したい。

過去の人間関係について 
  • 父親について、自分への愛情を疑わせるような事実を知り、大きなショックを受けた。(涙ぐんでました。) 

今後の人間関係(私を含む)について
  • 移住したら、数名の友人を残し、それ以外の人間関係は(私を含めて)全て切る。
これに対しては、以下のようなやり取りが続きました。
    私:ミッドライフクライシス勃発直後も私との関係を切った。取り付く島もなかった。
    元夫:最近厳しいな~(私のことです)。
    私:厳しいことを言えるようにまで(関係性が)変化したということです。
  • (ボランティア仲間の一人(男性)について)その人は何歳なのか、結婚しているのか?
  • 離婚直後、どちらかに(付き合う)相手ができたらもう会わないと言ったが、両方とも相手ができないね。

私は以下のようなことを言いました。
  • 肉体的な衰えを感じるならサプリもいいが、男性更年期障害のクリニックに行った方がいいのではないか(安全なので)。
  • (あれもだめこれもだめというのを聞いて)私より理想が高いんだね。
  • 私はもう失うものはない。(離婚して失うものがなくなった。)
  • 健康で仕事があって、喫緊の課題もないのだから、私は自分を幸せだと思っている。
  • 今は先のことを考えず、今のこと、今日のこと、今週のことを考えるようにしている。

また、以下のようなことを思いました。

「移住したら私を含めてほぼ全ての人間関係を切る」と言っていることについて

➡もしかしたら、元夫が私に(別れの)準備期間をくれようとしているかもしれない

いずれにしろ、元夫が移住して、縁が完全に切れてもショックを受けないよう、今から準備しておかなければならないと思っています。

「離婚直後、どちらかに(付き合う)相手ができたらもう会わないと言ったが、両方とも相手ができないね」という発言について

➡スルーしました。元夫の意図が見えなかったからです。

が、彼に少なくとも今は彼女(らしき)人はいないということは分かりました。

また、元夫が、私に彼氏はいないと思っていることも分かりました。実際、今、私に付き合っている人はいません。

もしかしたら、元夫は、私が復縁を望んでいると思っているのかもしれません。

私がどうしたいのか、改めて考えてみました。

以前見た「It's Complicated(恋するベーカリー)」の中で主人公が言った「元夫と会う理由」について、私に当てはめて考えた結果は以下の通りです。

  • 結婚が失敗した理由を見つけようとしているのか。
  • ➡理由は分からないし、これからも分からないだろう。
  • 復縁したいのか。
  • ➡即答できない。でも、復縁してまた同じようなこと(ミッドライフクライシス)が起きたらと考えると怖い。
  • 二人の間に何かし残したことがあるのか。
  • ➡あるかもしれないが、それが分かったところで何かが変わるとは思わない。
  • 復讐しようとしているのか。
  • ➡元気で明るい姿を見せることで、ある意味復讐しているのかもしれない。
  • ただ寂しいから会っているのか。
  • ➡そうかもしれない。楽しいこと(時間)を分かち合える人がほしい。

元夫が私に会うのは、明らかに最後の理由(寂しい)からだと思います。

あるいは、私に「本当に別れるための準備期間」をくれようとしているのかもしれません。

分かりません。でもおそらく、元夫が東京を去るときまでこの状態が続くのでしょう。

依然、ネガティブケイパビリティが求められています。

立ち直りの過程は続く

(私が読んだ)欧米のミッドライフクライシス本は全て、この段階で終わっています。

みな、元夫とは関係を断ち、今は立ち直りました!という風に終わっています。

ただ、あるサイトに「Let it go ではなくて Let it be」という記述があります。

私もそう思います。(Let it go と Let it be の違いについてはこちらの記事をどうぞ。)

夫のミッドライフクライシスが原因の離婚は、妻にとっては非常につらい経験です。

忘れるなんて簡単にはできませんし、無理に忘れようとするとかえって逆効果だと思います。

私がこのブログを書き続けているのはそのためです。

忘れるのではなく、不安、恐れ、苦痛から目を逸らさず、向き合う。

その方が、結局は早く立ち直れると思っています。

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