離婚から立ち直るために必要なこととして必ず挙げられていること。
それは「自分の何が理由で離婚に至ったかを考える」ことです。
夫婦(またはカップル)はそれぞれが、離婚に対して責任を負っています。
私の場合、離婚のきっかけは元夫のミッドライフクライシスでしたが、私の中の何かが離婚に至った要因になっていることは否定できません。
考えました。一体、私の何が離婚を引き起こしてしまったんだろう?
浮気はしてません。お酒その他に溺れたとか、浪費家だったわけでもありません。
私はフルタイムで働いていますが、家事は(完ぺきには程遠いですが)ほぼ私が担当していました。
馬鹿にしたことはないし(尊敬してましたし)、邪険にしたことも自分の中ではない。
外形的に私に「悪い」ことはないように見えます。
私の親族はそう思っていましたし、元夫の親族もそう思い、元夫を叱りました。
私自身も、ここをこうしておけばよかったということはありません。
更に考えました。
そして、あえて言うならば、元夫のような人と結婚してしまったことが最大の要因かもしれないと思い当たりました。
結婚に向いてない人と結婚してしまったことです。
本人も別れ際に言ってました。「結婚に向いてないかも」と。
(ちなみに元夫は私とは2度目の結婚です。「3度目はうまくいくだろう」と言ってました。)
思い出したことがあります。
結婚して数年経った頃、子供ができなかったので話し合いました。
そのとき言われました。「子供を作る気はない」と。
びっくりしました。
そんなこと聞いてませんでした。
私は結婚したら子供を作るものだと思っていました。
今思うと、そういうことは結婚前に言うべきことですよね。
元夫はそれを隠して私と結婚したのです。話し合うのが面倒だったのだと思います。
本当ならこの時点でアウトです。
悩みました。でももうそれほど若くはありませんでした。
それに「子供を作るために結婚する」という発想は、私にはありませんでした。
「結婚したら(体に問題なければ)子供ができる、子供が欲しくなる」と思ってました。
いろいろ考えて最終的に「この人とだったら子供がいなくても楽しい人生を送れるだろう」と自分に言い聞かせたことを覚えています。
ですから、子供がいないことで元夫を責める気はありません。
でも一つ確実に言えることは、結局、元夫は、最初から最後まで面倒(真摯に話し合うこと)を避けてきたということです。
そして、私はそういう元夫の「物事に向き合わずに逃げるところ」に全く気が付かない大馬鹿者だったということだと思います。
(確か、アガサ・クリスティーが「人を信じすぎてはいけない」というようなことをどこかで書いていました。私のような人のことだと思いました。)
子供ができないことを私の親に責められたとき、私は、彼の決断で子供ができない(子供を作らない)ということは言わず、その責めを一身に受けました。
でも、別の言い方をすれば、私はそういう元夫を全て受け入れていたのです。
弱いところも逃げるところも含めて。
なぜなら、人間みな(私も含めて)弱いから。
そして、元夫も、私の弱いところも含めて全て受け入れてくれていたのだと思っています。
弱いところを補って余りあるよいところを、元夫は持っていたと思います。
だから結局、そういう元夫を好きになり、弱いところも全て受け入れた私が悪いということになる。
自分で思っていたほど私の器は大きくなかったということになるのかと思います。
私が自分の判断力、自分の器を過信していたのが離婚に至った要因の一つだと思います。
振り返ると、親にも周囲にも反対された結婚でした。でも、自分は正しい判断だと思っていました。
〇十年持ったので、それはそれで正しかったとするのか、それともやっぱり間違っていたことになるのか、まだ答えは出ていません。
これからどういう人生を送るかで、この結婚が「私にとって正しかったのかどうか」が見えてくるのだと思います。
以前も書いた「90%/10%ルール」を思い出しました。
人生の10%はあなたに起きてしまうことで決まる。残りの90%はそれにどう対応するかで決まる。
これからは「自分を過信しないこと(周囲に相談する)」、「相手を信じすぎないこと」を肝に銘じたいと思います。
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