2025/05/23

離婚の副産物

元夫のミッドライフクライシスで離婚し、1年以上が経過しました。

多くのことが変わりましたが、親との関係もその一つです。

離れました。

元夫のミッドライフクライシス勃発直後は頼りました。ショック死するかと思うぐらい突然の出来事だったからです。

兄弟にも一度、いきなり昼間電話しました。そうでもしないと飛び降り自殺しそうだったからです。

確か、精神科医の加賀乙彦氏の本に書いてあったと思うのですが、人って何かの拍子にふっと飛び降りたり、人を刺したりするそうです。

そういうときがありました。ふっと飛び降りてしまうような、思いもよらないことをしてしまいそうなときがありました。

そのとき兄弟に電話しました。

それから1年以上が経過し、今は随分落ち着きました。ふっと飛び降りしてしまう危険はもうないと思います。

ですから、緊急時に対応してくれたことには感謝しつつ、親兄弟との関係は元(の離れた関係)に戻しました。

親兄弟でも、いや親兄弟だからこそ、合わない人とは合わないからです。

理由は、両親の場合ですが、独身者、離婚経験者、子供のいない人を差別するからです。

離婚前から(若いときから)それでよくケンカになっていました。

私が離婚してからは、さすがにあからさまな差別はしなくなりましたが、逆に無理させてしまっているようで、こちらが申し訳ない気持ちになります。

不思議なことに、離婚したことで、ようやく私のことを、自分たちとは違うと理解してくれたようです。

ある意味、見放されたと言えるかもしれません。

でも私にとっては良かったのだと思います。

血がつながっているからと価値観を押し付けてくるのはやはり間違いだと思います。

心配はかけたくないので、時々メッセージを送るようにはしていますが、会ったり電話したりすることはやめました。

最近「しあわせは食べて寝て待て」というNHKのドラマを見ているのですが、その中で、働き方、高齢者問題、親子関係などのいろいろな事柄が、優しい目線で(弱者の視点から)取り上げられています。

世代の違う2組の母娘の葛藤も描かれています。

ちなみにアガサ・クリスティーも、「娘は娘」という小説(メアリ・ウェストマコット名義で書いたものです。)の中で、母娘の関係(葛藤)を取り上げています。

アガサとその母親の関係だそうです。

よくある悩みだとも思いますが、私の場合、親と離れて楽になりました。

女だから、子供がいないから、離婚したからといって差別されることがなくなり、腹を立てることが減りました。

離婚は本当に大変で、言葉にできないぐらいつらい思いをしました。(最初の頃の記事をご覧ください。)

でも、離婚のせいで(おかげで)親と離れることができました。

離婚の副産物です。

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配偶者のための情報 他の記事

もし、これまで仲の良かった(と少なくともあなたは思っていた)旦那さんの言動が豹変してしまった方は、先ずは「配偶者のための情報」というラベルの付いた記事をお読みください。(「目次 - 配偶者のための情報」をご覧ください。)旦那さんはミッドライフクライシスかもしれません。 

はじめに - 旦那さんがミッドライフクライシスになってしまった人へ
ミッドライフクライシスとは何か
ミッドライフクライシスが起きるまで
自信を取り戻す
自分を甘やかす
感謝する
記録を付ける
「ミッドライフクライシス」と「中年期の不調」は違う
あなたは一人ではない
ミッドライフクライシスの典型的な症状
「デタッチ」してやりたいようにやらせる
(ミッドライフクライシス)離婚手続きのあれこれ
言動の変化と人格の変化
年金分割手続きとあれこれ
コントロールできることに責任を持つ
喪の作業と立ち直りの作業は別
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唯一の心残り 元夫の更年期障害に気付かなかったこと

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