夫がミッドライフクライシスになり、離婚しました。
今日は「決める力」についてです。
夫がミッドライフクライシスになると、重要になってくるのが妻の「決める力」です。
ミッドライフクライシスに陥っている人には、正常な判断を下す力がない(と言われている)からです。
それこそ、ほぼ全ての本に、ミッドライフクライシスになったら、離婚、転職等の大きな決断は避けるべきということが書かれています。
ただ、現実はそうも行かず、元夫もその最たる決断(離婚)をしました。
私は、元夫はミッドライフクライシス(&うつ&更年期障害)だと思っていますが、いずれにせよ、そう疑い始めた時点で、もう彼の判断をあてにすることはできなくなりました。
(うつとミッドライフクライシスの違いについてはこちらをどうぞ。)
一番最初に困ったのは、彼にどう接するか、彼に何をし、何はしないか、でした。
例えば、元夫は私と同じ部屋にいることを極端に避ける時期がありました。
ひどく傷つきました。
昨日まで、仲良くしていた人が、私が近くに行くと、逃げるようになったのです。
でも、客観的に考えると異常だとも思いました。
まるで小学生のいじめです。
彼の心の中で何か起こっていることが分かりました。
ですから、必要最低限(トイレとお風呂)の時以外、私は部屋にこもりました。
そして、彼の生活に関与すること(洗濯掃除等)をやめました。
最初は食事作りもやめたのですが、彼の食生活があまりにひどいので、1品多めに作り、気が向けばどうぞ、という形で提供するようにしました。
こういった生活に関する細かいアドバイスは、本にはありません。
相手の様子を見ながら、一つ一つ自分で決めるしかありませんでした。
判断基準は「後々、私自身が後悔しないように行動しよう」ということだけでした。
私の両親は、私がたとえ1品でも彼のために食事を作っていることに反対でした。
叫んだり、物を投げたりするような人になぜそこまでするんだと聞かれたこともあります。
でも、彼が今、私に連絡してくるのは、そういった積み重ねの結果、人としての信頼関係だけは保つことができたからだと思います。
彼のしたいようにさせ、彼の嫌がることはしないようにし、でも、私自身を守りつつ、言うべきことを、言えるタイミングを見計らって言ったつもりです。
いずれにせよ、今振り返っても、あれ以上のことはできなかったと思います。
精一杯戦いました。
正に戦いだったと思います。
彼との戦いではなく、途中で折れてしまいそうな自分との戦いでした。
どこまで冷静に振舞えるか、直感に従わないで行動できるかとの戦いでした。
ただ、この判断は、私と元夫との間では成り立ちましたが、他のご夫婦にも当てはまるかどうかは分かりません。
それまでの夫婦関係や状況(不倫やDVの有無など)で、判断基準は違ってくると思うからです。
彼が出ていった後に決めなくてはならなくなったのは、引っ越し先です。
一緒に住んでいた家は処分するので、引っ越さければならなくなったのです。
ただ、よもや、こんな形で引っ越す、しかも、一人住まいの家を探すことになるなんて予想だにしていなかったので、どんな家に住みたいかなんて全くイメージが湧きませんでした。
最初は不動産屋さんに言われるがままでした。
探していくうちに、だんだん、家賃をもう少し下げたい、明るい部屋がいいとか、譲れないところが分かってきました。
逆に、ここは妥協してもいいかなというところも分かってきました。
(家賃を下げたかったので、こだわりを捨てることが必要でした。)
並行して荷造りも始めました。
引っ越し先が狭いので、いかに物を減らすかがポイントでした。
何を捨てるかを決めなくてはなりませんでした。
子供の頃から何となく持ち続けていたもの(写真や成績表等)を捨てました。
元夫との写真は捨てること自体がつらいので、見ずにそのまま箱に入れました。
捨てられるだけのエネルギーが戻ってきたら捨てようと決めました。
次は本です。
クォーターライフクライシスの時にかなり捨てたのですが、今回で紙の本はできる限り捨てようと決めました。
これからは電子本にする、または図書館で借りることにしました。
このブログや新しい習い事も、元夫のミッドライフクライシス勃発後に自分で決めて始めました。
そして離婚です。
私は離婚したくありませんでした。
法的に拒絶することもできました。
でも元夫は「僕のことを愛してるなら離婚してくれ」と言いました。
私の意思を通すことは彼にとって望ましいとは思えませんでした。
元夫に押し切られたと言えるかもしれません。
離婚を受け入れようと決めました。
そして、一番大変だったのは、既に何度も書いていますが、離婚後も元夫と会うかを決めることでした。
親にはもう会うなと言われましたし、友人、カウンセラーも会わないほうがいいという意見でした。
私自身も、最初は、元夫と会うなんて論外でした。
ミッドライフクライシス本には、離婚前の情報、例えば、離婚をどう避けるか、離婚を決断する前に妻は何を考えるべきか、などについては書かれています。
でも、離婚後の付き合い方については、どのミッドライフクライシス本にも情報がないのです。
これについては今も心が揺れています。
私が今でも彼と会っているのを知っているのは、数人です。
両親には一生言わないと決めました。
これ以上心配させたくありませんし、また、私がどうしてそういう選択をしたのかを分かってくれるとは思えないからです。
今回のことでは両親には大変よくしてもらいましたが、親子でも考え方は違います。
振り返れば、元夫との結婚も、親の反対を押し切って自分で決めました。
今、彼は去り、全てを自分で決めなくてはならない、いや、言い換えます。
全てを自分一人で決めてよい状況になりました。
一つ一つ、粛々と、丁寧に考え、決めています。
大事なことは朝、決めるようにしています。
他にも以下のようなルールを作りました。
- 気力が落ちているときに大事なことを決めない。
- 疲れているときは無理してでも休む。
- でもよほど疲れていない限り、朝はウォーキングに出る。
物事を決めるのには、自分を客観視できる冷静さが必要です。
そのためには、体力が必要です。
体力がないと、ついつい感情に流されてしまいます。
自分は今正常な判断を下せるかどうかという判断も必要になります。
決めるためには、自分を客観視できる力が必要だということが分かってきました。
半年前に比べて、大分強くなりました。
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