夫がミッドライフクライシスになり、離婚しました。
今日は、私の「クォーターライフクライシス」についてです。
私の周囲に、今回の私の元夫への態度が冷静すぎるというようなことを言う人がいます。
そんなことはありません。
ミッドライフクライシス勃発直後は大変でした。
倒れました。高熱が出ました。
泣きました。(というより嗚咽でしょうか。)
寝れませんでした。死にたくなりました。
でも、確かに、私の頭の片隅に、どこかで元夫のミッドライフクライシスを冷静に見ている自分がいました。
怒りがそれほど湧かなかった。
もっと怒っていい場面でも、なぜか怒れなかった。
なぜか。
似ていたからです。
私が20代前半からおよそ10年間経験したことと似ているような気がしたのです。
元夫がミッドライフクライシスになって、いろいろな本やサイトを読み漁りました。
そこで「クォーターライフクライシス」という言葉を知りました。
「クォーター」というのは四分の一ですから、今の「人生100年」の四分の一です。
つまり「20代半ばから30代前半になる人生の危機」のことを言います。
人生がうまくいってないと思い悩む。
友人は仕事もうまくいって次々結婚してるのに、自分は仕事もどん詰まりで恋愛もうまくいかない。
そういう悩みをクォーターライフクライシスというそうです。
私がそうでした。身近な人の死がきっかけで、見える景色が突然変わってしまったんです。
鬱みたいになりました。(いや、鬱だったのかもしれません。)
体重も10キロ以上増えました。
仕事にはかろうじて行きましたが、その他は引きこもりでした。
必死でカウンセラーを探しました。病院にも行きました。
救われたのは、カウンセラーの先生との相性が良かったことです。
カウンセリングを受けるという発想は、当時はまだ珍しかったと思います。
本も読みました。カレン・ホルネイの「自己分析」と森田療法の本に救われました。
自己分析し、原因を自分なりに突き止めました。
(幼少期の異常な環境が原因でした。)
ただ、そのおかげで、人生のペースをつかむことができました。
転職し、元夫と出会ったのはその頃です。
元夫のミッドライフクライシスは、その時の自分に似ていると思いました。
で、思いました。
私が20代後半から30代で経験したことを、元夫はミッドライフで経験している。
かなり深刻な事態だということを覚悟しました。
私はクォーターライフクライシスで人間関係を変え、今に至っています。
転職し、働き方(ペース)も変え、人間関係も変えたのです。
クォーターライフクライシスを経て、結婚もしました(離婚してしまいましたが)。
私はクォーターライフクライシスを経て、人生を大きく変えたのです。
クォーターライフクライシス後の方が圧倒的に心地いいです。
でもそれは、元夫も、ミッドライフクライシスで人生を変える、人間関係を変えるということです。
そう意識し始めた頃からです。元夫との別れを覚悟し始めたのは。
とてもつらかったです。
自分が経てよかったと思うことを、今、彼が経験している。
是非彼にもそのよいことを経験してほしい。
でもそれは私が望むこと(夫婦であり続けること)とは真反対である。
彼に味方する私と、反対する(離婚したくない)私が真正面から対立しました。
身が引き裂かれる思いでした。
結局、この二人の私の対決は、元夫の様子が急変したこと(夜中に叫ぶ、物を投げる)により、私が決めるまでもなく、離婚という結論に至りました。
でも、だからこそ、私は彼を非難できないのです。
彼は私にひどいことを言いました。ひどいことをしました。
でも、それは彼が自己実現する過程だと思っています。
自己実現のためにあがいている人を非難するのは間違ってます。
ここまで書いてきて、今、涙が出ていないことに気付きました。
私も少しだけ落ち着いてきたのかもしれません。
元夫のミッドライフクライシス勃発後以降、これまで、大きな病気になることもなく生きてこれたことに感謝します。
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