夫がミッドライフクライシスになり出ていきました。
今日は「妻のミッドライフクライシス」についてです。
これまで、「夫(男性)がミッドライフクライシス当事者」という目線で記事を書いてきました。
うちは、夫がミッドライフクライシス(&鬱&更年期障害)になったからです。
一時期、言動が暴力的になり、最後は「(僕のことを)愛しているなら別れてくれ」と言われ、離婚せざるを得ませんでした。
でももちろん、逆もあります。
実は夫がミッドライフクライシスになる直前、私はある女性から相談を受けていました。
今考えると、彼女も正にミッドライフクライシスでした。
当時彼女は離婚していませんでしたし、離婚の話も出ませんでしたが、彼女自身が家を出て別居していました。
お子さんもいらっしゃったのですが、旦那さんのもとにおいて出たようです。
正直で、人生に貪欲な女性で、個人的には好きでした。
食事して、最後に別れるとき「どういう風になるか分からないけど、うまく落ち着けばいいね」と彼女に言ったのを覚えています。
その後彼女がどうなったのか知りませんし、彼女もまさかその数週間後に、私の夫にミッドライフクライシスが勃発するとは思いもしなかったでしょう。
もし彼女と会うのが1ヶ月後だったら、私の彼女への対応も全く違ったものになっていたと思います。
あるいは、それどころではなく会えなかったかもしれません。
妻のミッドライフクライシスについても、欧米にはかなりの量の情報(本やサイト)があります。
男女で対処の仕方に多少の違いはあるかもしれません。(見つけたら書きたいと思います。)
ただ、配偶者へのアドバイスは基本的には同じです。
配偶者がコントロールできる、影響を与えることができるのは自分だけで、ミッドライフクライシス当事者を変えることはできない、というものです。
少し話が逸れますが、日本ではよく「熟年離婚」という言葉を聞きます。
ミッドライフクライシス離婚に似てますが、熟年離婚とミッドライフクライシス離婚は違います。
熟年離婚は、多くの場合、夫の定年前後に妻から離婚を申し出ることを言います。
長年計画された上で実行される方が多いようです。
一方、ミッドライフクライシス離婚は、計画的なものではありません。
冷静な判断のもとで決断する離婚ではないのです。
ミッドライフクライシスに陥ると、自分はいつか死ぬということを実感するようになり、現状を「今すぐ、劇的に、外見から」変えようとします。
それぐらい焦っている、パニクってるとも言えると思います。
きっかけは、身近な人の死、ゼロが付く年齢になる(40歳、50歳等)、仕事の行き詰まり、肉体の衰え等です。
また、更年期障害も大きな要因です。
肉体の衰えを実感しますので。
幼少期のトラブルも直接的ではないかもしれませんが、深く大きな要因になります。
こういったことを複合要因を背景に、ミッドライフクライシスは突然訪れます。
私もその突然さに打ちのめされました。
しかも、訪れは突然ですが、終わるまでには時間がかかります。
女性の場合は2~5年、男性は3~10年続くと言われています。
何といっても人生最後の調整、個人の成長の過程ですから。
欧米のサイトを読んでいると、男性も同じように悩んでいることが分かりました。
「目に涙を浮かべながら、妻からの離婚を受け入れた」という書き込みもありました。
私のところに相談に来た女性は40代でした。
彼女も、人生がうまくいっていないと感じながら、別居という形を選んだのでしょう。
彼女の旦那さんは子育てしながら働いていた(いる)はずです。
泣いていた(いる)のかもしれません。
男性の場合は人前で泣かない(泣けない)人が多いので、そこは女性より大変だと思います。
ちなみにミッドライフクライシスのきっかけにもう一つ、離婚があります。
私もこの離婚がきっかけで自分がミッドライフクライシスにならないように、予防に努めています。
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