先日、元夫とまた会いました。
これまでも書いていますが、元夫とは月一ペースで会って食事してます。
あちらから連絡があります。
モリムラレイコと申します。夫がミッドライフクライシスになり、結局、離婚しました。心身ともに追い詰められて始めたのが、このブログです。最初は自分のためだけに書いていましたが、だんだんと、同じような境遇にいる人の役に立つようなことを書きたいと思うようになりました。もし、これまで仲の良かった(と少なくともあなたは思っていた)旦那さんの言動が豹変し、何が何だか分からなくなってしまった方は、先ずは「配偶者のための情報」というラベルの付いた記事をお読みください。旦那さんはミッドライフクライシスかもしれません。その他の記事は、私の個人的な思い、立ち直りの過程を書いたものです。このブログの情報が少しでもお役に立てば幸いです。記事の中には暗いものもあります。読んでいて不快な気持ちになったらすぐ読むのをやめてください。ご自分を(そしてお子さんがいらっしゃる方はお子さんを)どうぞ大切になさってください。
(元夫の)ミッドライフクライシス勃発直後や離婚直後に比べると、大分癒えてきたのですが、喪の作業はまだ続いています。
(ミッドライフクライシス勃発からは1年弱、離婚からは半年弱経ちました。)
最近、これまであまり感じたことのない感情が湧き上がってくるのに気づきました。
元夫に対する怒り、憎しみです。
数日前が特にひどい状況でした。
生まれて初めてでした。それほど強い怒り、憎しみを人に覚えたのは。
仕事がとても忙しかったので、そのストレスもあったかもしれません。
私はそれほど怒りっぽい性質ではありません。(自分で言うのもなんですが。)
どちらかというと忘れっぽい。
人が好過ぎると言われたこともあります。
あるいは、親やカウンセラーからは冷静だと言われたこともあります。
冷静なわけではありません。
何を言っても無駄だとあきらめていたから、冷静に見えたのだと思います。
それぐらい元夫の(離婚の)意志は強固で、私を含め他人が口をはさむ余地はありませんでした。
一人で決めて、一人で出ていきました。
ですから、元夫に有無を言わさず離婚に追い込まれたときも、元夫のことも自分のことも責めないように処理してきたつもりです。
裏切られたショック(人間不信になるぐらい突然の離婚宣言でした。)、悲しみ、さみしさも、ブログ、カウンセリング、友人とのランチ、読書など様々な方法で、冷静かつ何事に執着することもなく癒してきました。
癒してきたつもりでした。
ところがここにきて、今まで感じたことのないほどの怒り、憎しみがこみあげてきたのです。
非常に強い、静かな、暗い感情でした。
しかもです。
「子供もいないし、一人なんだから、もうどうなったっていい」とさえ思ってしまったのです。
自分の心の闇を覗いているようでした。
人はこうやって自殺するのかな、とも思いました。
確か、加賀乙彦氏の本だったと思うのですが、以前、以下のような一節を読みました。(間違っていたらすみません。)
「自殺や殺人をする人と、そうでない人に大きい違いはない。
人は何かをきっかけに、ふっと自殺や殺人をしてしまうことがある」
自分もミッドライフクライシス離婚というつらい状況下で、体調不良や仕事のストレスなどが重なって、ふっと自殺してしまうのではないか、と思ったのです、
元夫のミッドライフクライシス勃発直後は、死への衝動を自覚し、でもそれをきっかけにこのブログを立ち上げ、何とか乗り切りました。
でも今回は、そのときより静かで暗い、深い感情でした。
闇に飲み込まれてしまうのではないかと思いました。
だから、闇から目を逸らしはしないけど(というより逸らすことができないけど)、飲み込まれないようにじっとしてました。
怖かったです。
たまたま手元に、図書館で借りた司馬遼太郎氏の「この国のかたち」があったので手に取りました。
何となく借りた本だったのですが、それがかえってよかったのかもしれません。
闇を見つめている目線を、少しだけ外に向けてくれました。
その後、料理しました。
お惣菜を何品か作り、タッパーに詰めました。
料理はいつも私を救ってくれます。
一晩寝たら、ほぼ回復してました。
先ず、声に出して自分を誉めました。
「一人でよく頑張りました。偉い!ちゃんと乗り切りました」
大事な局面を、非常に危ない局面を、ぎりぎりですが何とか乗りこえた気がしました。
少しですが、自分への信頼が深まりました。
足元が少し固まったような気がしました。
もちろん、また闇の世界にひきずられることがあるでしょう。
でも、今回のことで、じっとうずくまってやり過ごすという術を学んだ気がしました。
その一方で、まだ傷が癒えてないことも再認識しました。
喪の作業はこれからも続きます。
最近思い出したことがあります。 大学2年生のときに1か月間、ヨーロッパをバックパックで旅行したときのことです。 ユーレイスパスを使って一人で旅したせいか、あちこちですぐに知り合いができました。 その中の二人が、確かドイツ人女性と日本人男性のカップルでした。