2024/11/08

最終ゴールは許すこと - 怒りからの解放

夫がミッドライフクライシスになり、離婚しました。

今日は「最終ゴールは許すこと - 怒りからの解放」についてです。

「許す」といっても全てを水に流すとか、認めるとかそういうことではありません。

先ずは「許す」ことについて考えるきっかけとなった事件について話させてください。

先日また元夫と会いました。

ただいつもと違い、私たちが出会った元職場の同僚含めて10人ほどで食事しました。

つまり、離婚後初めて、他人を含めて元夫と同じ空間を共有したのです。

その中には、私たちが夫婦だった頃にお世話になった彼の元上司もいらっしゃったのですが、元夫はその方に、私のことを「今は親友、ベストフレンド」だと言ったのです。

自分でも驚いたことに、私、ものすごい勢いで、即、全否定しました。

あんなひどいことをしておいて、私のことを明るくベストフレンドという彼に「なめるなよ」と思ったんです。(もちろん、口にはしませんでした。)

今の状況を、私が何のわだかまりもなく受け入れていると彼が思ってるのなら、それは大間違いだと思いました。

そう。

私、まだ怒ってた(怒ってる)んです。

彼のことを許してない。

夫婦のつながり、信頼感を、彼は最悪のかたちで裏切ったのですから、私が怒るのは当然だと思っています。

問題はここからです。

元夫との関係をきっぱり断てるなら何の問題もありません。

でもそれはしたくないんです。

私は親兄弟との縁が薄い身の上です。

離婚したからといって、今さら親兄弟との距離を縮めるつもりはありません。(性別、仕事、国籍等で人を差別するからです。身内ですが悲しいし、恥ずかしいです。)

ミッドライフクライシス前の元夫はとてもいい人でした。(いい人すぎて(過剰適応)ミッドライフクライシスになったのだと思っています。)

ですから、彼がミッドライフクライシス前の状態に戻ることはありませんが、これをきっかけに彼が成長するなら、彼との縁を切らないほうがいいのかなと思っています。

でもそのためには、私も変わらなければならないと思いました。

同じ空間にいる人を「友達ではない」と排除する自分自身をいやだなと思ったからです。

ではどうするか。

ここで「許す」ことが大事になってきます。

「許す」とはどういうことか。

「許す」とは「その人のしたことを良しとする、認める」ということではなく、「その人(のしたこと)に対して怒りの感情を持たないようになる」ことだそうです。

つまり「やったことを良しと認めたわけではないけど、もう怒りはしない」ということです。

怒りから解放されること、罪を憎んで人を憎まず、とも言えるかもしれません。

今の私には、そうなれるかどうか、自信はありません。

ただ、元夫は今、変わりつつあります。(ミッドライフクライシスの大きな特徴の一つです。)

私も変わりつつあります。

当分、こういう状況(二人が変わる状況)が続くでしょう。

だから、このまま、行けるところまで行こうと思っています。

どこにたどり着くかは分かりません。

ただ、どこにたどり着くにせよ、そのときの私は、元夫のミッドライフクライシスと離婚を過去のこととし、怒りから解放されていなければなりません。

なぜか。

私が前に進むためにです。

実は最近ずっともやもやしてました。

このまま一人で生きるか、それとも再婚するか、パートナーを見つけようかといろいろ考えても、自分がどうしたいかが分からない。

そんなときに、以前読んだ本の一節を思い出しました。

「許す」というプロセスを経ないと前に進めないとありました。

「許す」ということは一番難しいけど、とても大事だとありました。

元夫(のしたこと)を許せるのか、自信はありません。

でも、溜め込んだ怒りは、心だけでなく体にも悪いようですし、怒りのオーラを発散しているような人間にはなりたくはありません。

自分が好きな自分でいるために、そして何よりもこれから楽しく生きていくために、元夫のためではなく、私自身のために、元夫(のしたこと)を許そうと決めました。

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