2025/01/15

元夫の前進

先日、元夫と会いました。

いつもは休日の夕食を一緒にするのですが、その日は午前中、ある場所に一緒に行こうという誘いがあったので同行し、その後ランチ、お散歩し、夕方それぞれ家に帰りました。

ランチ後のお散歩中、ふと思い立ち、質問してみました。

離婚前、なぜあんなに怒鳴ったり、物を投げたりしたのか、一体何があったのか聞いたのです。

言葉は選びましたが、ストレートに聞きました。

元夫は以下のように答えました。

  • 怒鳴ったことは覚えているが、物を投げたことについてはあまりよく覚えてない。(覚えてないふりなのかどうかは分かりません。)
  • 怒鳴ったり物を投げたりしたことは自分の「恥」であり、誰にも話せない。
  • 怒鳴ったり物を投げたりして、私に怖い思いをさせたことは申し訳なかった。
  • 今振り返ってみて、どうしてこんなことになってしまったのか自分でも分からない。
  • こうなってしまった原因は、仕事、更年期障害、ミッドライフクライシス、そして結婚前に好きだった女性への思いの全てだろう。
  • ただ、その女性には会う気はない。
  • (無理して話さなくてもいいよと言ったところ)自分の考えていることを言葉にすることができてよかった。
  • 離婚したのは、とにかく人生、生活を変えたかったからである。
  • 好きなときに起きて、好きなことを好きなときにする、という自由な生活をしたかった。

今の生活についても聞いてみました。すると以下のように答えました。

  • 今の生活(住んでいる場所を含めて)は仮の生活である。
  • 今の生活に楽しいことはない。早く引っ越したい。
  • (私と一緒にいる今も楽しくないのか聞いたところ)今はリラックスできている。(本当かどうかは分かりません。)
  • 休日は外に出ないことが多い。

その日、私を誘ったのは、本当は一人で出かけるつもりだったが、一人だと寝過ごしてしまって、結局外出しないので、私を誘うことにより、強制的に外出するようにしたとのことでした。

休日の前日は夜更かし➡休日は朝寝坊➡休日が台無し、ということが多いようで、それが自分でも嫌なようです。

元夫はまだ働いてはいますが、離婚して念願の自由を手に入れました。

にもかかわらず、今の生活もいやだと言う彼が一体何を求め、どこに向かっているのか、正直、私には分かりませんでした。

今を楽しめない人は、どこに行っても、誰といても、人生を楽しめることはないと思いました。

もう一つあれっと思ったのは「意志が感情に負けてしまった」という発言でした。

離婚のずっと前から、悩んだり、感情について話したりすることを意味のないことと切り捨てる傾向が強かったのですが、今回、感情に負けてしまったと自分を責めていました。(どういう感情に負けてしまったのかは、私には分かりません。)

私は「人には感情があり、意志が勝つとか負けるとかいう問題ではないと思う。意志と感情は統合するものだと思う」と言いました。

彼がどう思ったのかは分かりません。

ただ、彼自身もこうなってしまったことについてずっと考えている、考えないといけないと言ってました。

また、こうなってしまった原因を、仕事、更年期障害、ミッドライフクライシス、そして結婚前に好きだった女性への思いであると、彼自身が自己分析できていたことは、大きな前進だと思いました。(女性問題もミッドライフクライシスに含まれますが、それは言いませんでした。)

あまり思いつめないようにと言ったところ、こういった悩みを話せる、信頼のおける相談相手がいるとのことで、少し安心しました。(私も知っている人です。)

実はその前日、私はカウンセリングを受けていたのですが、そのとき「レイコさんはこれからどうしたいんですか?」と聞かれました。

自分でもよく考えるのですが、正直、分かりません。

ああしたい、こうしたいと、あれこれ頭で考えるより、心のままに、水に流されるように流されていってたどり着いた場所が、私の場所だという気がしているので、そのように答えました。

するとカウンセラーの方にこう言われました。

「自由を謳歌しているように見えますよ」

そうなんでしょうか。自分では分かりません。

ただ、1年前の記事を読み返してみると、私もずいぶん変わった気がします。

先ず、つらさ、悲しさを感じることが少なくなりました。

これは、元夫との関係が改善したからかもしれません。

離婚直前・直後の私には、何か悪いことをしたのではないかという罪悪感、自責の念がありました。

もちろん、私にも至らないところがあったはずですが、それを差し引いても、当時元夫が取った態度はあまりに極端で、私の心を深く傷つけました。

そういう元夫の言動の原因が、彼自身(のミッドライフクライシス)にあり、私の責任(だけ)ではないということが、ほぼ明らかになったことが大きな救いになったような気がします。

カウンセラーの先生は、元夫がまた暴力的になるのではないかと心配してくれているようでした。

今の彼を見るとそれはないように思いますが、もしまたそうなったら、そのときこそ本当の終わりだと思っています。

ただ、今後どうなるにせよ、私の目指す方向に変わりはありません。

もっと自立する。

既に楽しんでいることをもっと深める。

まだ未開拓、未経験の部分を開拓する。

そうしていく中で縁があれば、元夫との付き合いは続いていくでしょうし、縁がなければ離れていくと思っています。

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大人の恋 楽しい恋

最近思い出したことがあります。 大学2年生のときに1か月間、ヨーロッパをバックパックで旅行したときのことです。 ユーレイスパスを使って一人で旅したせいか、あちこちですぐに知り合いができました。 その中の二人が、確かドイツ人女性と日本人男性のカップルでした。