2024/09/04

会っても会わなくても同じ?

先日、また元夫と食事しました。

一月ぶりでした。

その2週間前にも食事するはずだったのですが、私の仕事が忙しくキャンセルしました。

自分からキャンセルできるぐらいにまでには、私も立ち直ったようです

今回も、いつものお店で飲みながら近況報告です。

すると、彼の様子がおかしい。

どうも職場の人間関係に悩んでいるようでした。

張り切りすぎというか、空回りしているというか、しなくてもいいことをして、周囲と衝突し、声を荒げてしまったとのこと。

最終的には撤回したようですが、異動願まで出したそうです。

しかも撤回の理由が、自分の行きたい場所に、自分のペースで異動したかったが、それがかなわなかったから。

ちなみに元夫は普通のサラリーマンです。

別の変化もありました。

更年期障害ではないかということを受け入れ始めました(というか受け入れざるを得なくなったようです)。

怒りっぽくなっていることは本人も自覚していたのですが、とうとう職場でそれが出てしまったからです。

血液検査を受けるように勧めました。

ミッドライフクライシス勃発直後から、私だけでなく、私の親も更年期障害の可能性について示唆していたのですが、当時は聞く耳持たず。

ミッドライフクライシスという言葉も出かかったのですが、さすがに今回は言いませんでした。

さらに、子供を作らなかったことについても悔いているような感じが見受けられました。

これまでも書いてきましたが、私たちの間に子供はいません。

元夫の選択でした。

欲しくないと言われ、私もその選択に従いました。

で、今になってそのことを悔いているようでした。

でも、その意味が定かではありません。

「自分はもう若返ることはできないけど、子供がいれば自分の夢を託すことができた」と後悔しているだけなのかもしれません。(子供にとっては大迷惑でしょうが。)

そしてさらに、ティーンエージャーがやるようなことをやりたいと言っていました。(具体的に書くことができないぐらい意味が分かりませんでした。)

でも体は衰えていってます。

今も必死に筋トレしてますが、あちこち痛いやら何やらで、夜中に何度も目が覚めるそうです。

とても危なっかしいです。

今、もし彼の前に、そういう憂さを忘れさせてくれるような、若いはつらつとした女性が現れたら、きっとその女性と「恋に落ちる」のだろうなと思いました。

振り返れば、離婚直後は彼と会うことの是非について悩んでました

会いたいけど、(もうつらい思いをしたくないので)会わない方がいいのではと悩みました。

しばらくして「恋するベーカリー」という映画を観て、今度は「会っても傷つかない(と思える)なら、境界線を設けて(self boundaries)会えばいいのかな」という気になりました

そして今また、別のことを考えるようになりました。

元夫のことはまだ好きです。

何事にも一生懸命な(一生懸命すぎる?)、不器用だけどとてもいい人だと、今でも思っています。

でも、仕事でのいろいろ、更年期障害、更にミッドライフクライシスが重なりました。

更年期障害について病院で検査し、必要な措置を講じれば、状況もずいぶん変わるはずなのに、そういう理性的な行動を取らない彼が、私には不思議でたまりません。

「病院に行く=弱い」と考えているのかもしれません。

自分の弱さを認めたくないのかもしれません。

離婚してなかったら、(病院を探したりして)懸命に彼を支えたと思います。

でも私たちは離婚しました。(というか、離婚せざるを得ない状況にまで追い詰められました。)

だから静観しています。

そして思いました。

親、カウンセラー、友人にこの状況を話したら、もう会わない方がいいと言うでしょう。

縁を切った方がいいと言うでしょう。

客観的にはそうなのかもしれません。

ミッドライフクライシスに関する本の中で、一例だけ、離婚後の(元)夫婦について書かれているものを見つけたのですが、その中でも、ミッドライフクライシス夫の妻が「元夫との関係が改善した」と仲間に報告したら、油断しちゃいけないと諫められています。

サイト上でも、ミッドライフクライシス夫/妻の配偶者(妻/夫)の多くが「縁を切った」あるいは「縁を切った方がいい」と主張しています。

ただ、私は悩んでます。

今、元夫は必死に自分と戦っています。

その姿を馬鹿にすることは、私にはどうしてもできないからです。

今まで頑張ってきたんだなと思います。

ずっと頑張って生きてきて、働いてきて、職場で肩をたたかれてもなお働き続け、でも家に帰ってもご飯はない。(本人の蒔いた種ですが。)

自炊はやめてしまい、今は毎日お弁当だそうです。

そりゃ、そうです。

簡単そうに見えるかもしれませんが、働きながら毎日ご飯作るのって大変なんです。

何だか話があちこちに飛んでしまいました。

今度、元夫の友人たちの集まりに招待されるかもしれません。

離婚で揉めていた時は、自分の人間関係の輪には私を絶対入れないという、非常に敵対的な雰囲気だったのですが、彼も変わってきています。

でも、これが最終形ではないだろうということは意識しています。

ミッドライフクライシスって、戻ってきたかと思うと、またどこかに行ってしまうそうです。

元夫も、こうやって、行ったり来たりしながら、自分を知っていく。

(いい意味の)諦めを学んでいくのだと思います。

そしてそれは、彼のくぐるべき過程であり、彼の人生です。

本当は、夫婦として助け合っていきたかった。

そういう夫婦になりたいと思ってきましたし、元夫のミッドライフクライシスが勃発するまでは、なれると思っていました。

でも、そうはいかないようです。

そしてそのことを、私もゆっくりですが、頭だけでなく心でも理解し始めています。

助けを求められたら、人としてできる範囲で、境界線を設けて(set boundaries)手を差し伸べるつもりです。

(ご飯は作りませんが。)

でも、元夫がこれからどうなっても、ミッドライフクライシス勃発時ほどの破壊的な影響を私に及ぼすことはもうないだろうと思えるようになりました。

というか、そうはならないように喪失への適応を進めていきたいと思っています。

少し涼しくなったら一人で旅行に行こうかと思っています。

私の中の「彼」を少しずつ小さくしていく。

最後に消えるのかどうかは分かりません。

良くも悪くも、元夫が私を自立させてくれました。

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大人の恋 楽しい恋

最近思い出したことがあります。 大学2年生のときに1か月間、ヨーロッパをバックパックで旅行したときのことです。 ユーレイスパスを使って一人で旅したせいか、あちこちですぐに知り合いができました。 その中の二人が、確かドイツ人女性と日本人男性のカップルでした。