夫がミッドライフクライシスになり、離婚しました。
今日は「ミッドライフクライシス男性の心の中 Fight or Flight(戦う?逃げる?)」についてです。中年期(ミッドライフ)になると、人は、これまでより多くのストレスにさらされ始めます。
ストレスは「変化」により引き起こされます。
(つまり、必ずしも悪いことからばかりだけでなく、よいことでも、それが「変化」をもたらす場合、ストレスを引き起こします。)
中年期(ミッドライフ)には変化がたくさん起きます。
先ず、体の衰えが顕在化し始めます。
仕事の先も見え始めます。
結婚している場合でも、その関係性に退屈している人も多いでしょう。
お子さんがいらっしゃったとしても巣立ちが始まり、あるいは既に巣立ちを終え、夫婦二人が向き合う時間が増えます。
年老いた親御さんの介護についてもそろそろ向き合わなければならない時期です。
ストレスにさらされると、人は「Fight or Flight」つまり「戦うか逃げるか」という形で反応します。
戦うときには交感神経が優位になり、アドレナリンやノルアドレナリンといったホルモン分泌が一気に増加します。
敵(ストレス)から身を守るために、注意力、判断力、集中力が高まり、心身が一気に戦闘モードに切り替わります。
戦闘モードになることそれ自体は、必ずしも悪いことではありません。
恐怖心が消え、前向きな行動を起こすことができるからです。
逆に、恐怖心を持つことも、必ずしも悪いことばかりではありません。
適度な恐怖心は、慎重さを増すからです。
つまり、ストレスを管理するということは「義務・責任」、「外からの期待・プレッシャー」、「内からの衝動・欲望」のバランスを取るということなのです。
ミッドライフ期(中年期)にはこのバランスが崩れます。
しかも、長年の間に知らず知らずのうちに溜め込まれていた不安や怒りが、思いがけない形で顔を出し始めるのもこの頃です。
崩れたバランスを取り戻せない人がミッドライフクライシスに陥ります。
ここで少し話が逸れますが、ミッドライフクライシスを複雑にしている要素の一つに触れておきます。
恋愛です。
恋愛するとドーパミンが放出されます。
いわゆる多幸感というやつです。
ただ、ドーパミンの効果は永遠ではありません。
ミッドライフクライシスの男性が若い女性と付き合っても、続かないことが多いのはそのせいだと言われています。
話をもとに戻します。
人生の積み残しが表面化し始めるのが、中年期(ミッドライフ)です。
積み残しを整理できるか否かで、後半人生は大きく変わってきます。
ただ、男性、特にミッドライフクライシスの男性にありがちなのが、硬直した考え方です。
自身の老いや女性性を受け入れられないのです。
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