2024/03/08

執着しない&明るい方へ

夫がミッドライフクライシスになり出ていきました。

このところ、私同様、旦那さんがミッドライフクライシスになった方(配偶者の方)に向けて書いてきましたが、今日は趣向を変えて、私が個人的に大事にしていることについてです。

執着しない&明るい方へ。この二つです。

先ず、執着しない。これは言わずもがなですね。

ミッドライフクライシス離婚は「去る者は追わず」精神を必要とする究極の事態だと思います。

人って追うと逃げますが、ミッドライフクライシスになった人は特に逃げます。

究極の逃げっぷりです。今の自分を全て捨てたいんですから。

私はそれほど執着するタイプではない(と自分では思っている)のですが、さすがに今回は少しだけ執着しました。

逃げる彼を止めました。

すぐにそのまま別れてしまうと、心の傷が深すぎて死んでしまうと思ったからです。

たとえるなら、後ろから刺されてそのまま別れるのではなく、少し処置をして命には別条ないことを確認してから別れたかったんです。

たとえと書きましたが、心情的には刺されました。

後ろから、全く予期していないところから、全く予期していなかった人に刺されたという感じです。

で、そんな状況で彼への執着を減らせたのには理由があるんです。

彼がどこに向かっているかが分からなかったんです。

ただ、明るい方に向かっているようには思えませんでした。

具体的に言うと、自分の能力を最大限に発揮できるような場所に向かっているようには見えませんでした。

自分の能力がどこにあるのかを知るのは大変難しいと思います。(私は人それぞれ何かしらの能力があると思っています。)

だから行動が必要なんだと思います。

先ず行動する。うまくいけばよし。いかなければ軌道修正。

この繰り返しで自分が見えてくる。社会の中での自分が見えてくる。

要は、失敗を繰り返すことでしか自分の道を見つけることはできないのではないでしょうか。

でも、失敗するにはエネルギーが必要です。

なぜなら、何かに挑戦することはそもそも怖い。

そして挑戦できたとしても失敗することはもっと怖い。

そのエネルギーが今の彼にあるのだろうか、と思いました。

そしてもう一つ。

失敗を繰り返すことによって自分の限界も見えてくる。

だから自分を受け入れられる。うまくいった自分もそうでない自分もまるごと受け入れられる。

自分を受け入れている人はミッドライフクライシスにはなりません。

だって、これまで自分の人生をちゃんと生きてきているのですから、それほどの後悔はないはず。

でも彼はそうではない。後悔がたくさんある。

そして今ふと思ったのですが、もしかしたら彼は本当の失恋すらしたことないんじゃないのかな、とも思いました。

本当の意味で人とつきあう、ぶつかることをしないできて、今初めてこのままだと自分の気持ちに蓋をしたまま死んでしまうことになることに気付いたのではないかと思います。

正にミッドライフクライシスです。

そう言えば彼の親友に相談したとき、その親友も、人とはぶつかりたくないというようなことを言ってました。

でも人とぶつからないで生きるなんて可能なんでしょうか。

無人島ではないんです。働かなくてはならない。

そんな中で人とぶつからずに生きることなんて不可能です。

だって私とあなたは違うから。みんなひとりひとり違うから。

だからこそ、ぶつかったからもう会わない、ではなく、落としどころを見つける、よい距離感を保って共生していくことが大事なのではないかと思います。

彼、私によく言っていました。「君はどう思ってるの?」と。

意見をちゃんと言葉にするようよく言われていました。叱られました。

でもそう言っていた本人ができてなかったようです。

本人も別れ際にぽつりとそう認めていました。

だから、そういう自分を変えたい、人生をリセットしたいんだと思います。

でも、今は無理かもしれません。なぜなら彼は本当の自分を殺して生きてきたその責任を私に押し付けているから。

どんな理由があるにせよ、大人である自分の不幸せの原因を他人のせいにして、ある日突然全てを投げ出して逃げるようなやり方は卑怯です。

そういう人は陽の当たる場所で生きることはできない。

今は、彼がそういう人ではないことを願うばかりです。

今疲れているのなら、回復してからのでいいので、関係した人ときちんと向き合うことを願っています。

出ていく前の数日間、彼はいろいろ夢を語っていました。

今はそれが実現されるよう祈っています。

ではこの辺で彼のことは終わりにします。大事なのは私の幸せですものね。

ごめんなさい。今日は愚痴ってしまいました。

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