2023/12/19

アガサ・クリスティーの失踪は夫のミッドライフクライシスのせい?

夫がミッドライフクライシスになってからというもの、親に大変世話になっています。私はあまり手のかからず、かつ、甘え下手だったため(と親が言っています)、あまり親との関係がうまくいっておらず、まあそんなものかなとあきらめていました。

ところが人って変わるんですね。別に急に親が優しくなったとか、私が大人になったとかそういうことではなく、結構自分中心だった親(まあ私もそうなんでしょう)が「今ならあなたの話を聞けるし、サポートできる」と言ってくれたのです。死のうとまで考えていたのでとっても嬉しかったです。救われました。まさに緊急避難場所でした、というか今でもそうです。

それで思い出したのが、アガサ・クリスティーです。彼女は有名な失踪事件を起こしていますよね。私の推測ですが、その時夫のアーチボルドはミッドライフクライシスだったのでは?この失踪はアーチボルドが37歳(アガサが36歳)のとき。男性のミッドライフクライシスは大体30代から65歳くらいまでと言われていますので圏内です。パターン通りにアーチボルドは妻のアガサより10歳若い女性と交際していて、その後結婚しました。

でもアガサが可哀そうだったのは、とても近かった母親を亡くした直後にアーチボルドから離婚を迫られたこと。もしかしたらアガサ自身もミッドライフクライシスだったのかもしれませんね。いずれにせよ、アガサ・クリスティーは人生で一番といっていいほどのつらい時期に、本来ならそばでサポートしてくれるはずの人から別れてくれと言われたわけです。つらかったと思います。

それに比べると私は恵まれています。ミッドライフクライシスの人の配偶者が行うべきセルフケアの一つが「感謝の心を持つこと」です。私は今回、親にとっても感謝しています。

ちなみに私は、アガサ・クリスティー名義で書かれたものより、メアリ・ウェストマコット名義で書かれたものの方が好きです。「春にして君を離れ」なんて誰も殺されませんが超怖いです。まだの方は是非読んでみてください。ちなみにアガサ・クリスティー名義で一番好きなのは(選ぶの難しいですが)「終りなき夜に生まれつく」です。これも怖いです。アガサ・クリスティーの体験が十二分に活かされているのではないでしょうか。

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