夫がミッドライフクライシスに陥っています。昨日数カ月ぶりに落ち着いて話すことができました。それも道理。話の内容が彼の引っ越しだからです。そうです。夫はいよいよ出ていきます。
具体的な日取り等について話しているうちに少しだけ様子が分かってきたのですが、どうも少なくとも今は女性の影がありません。もちろん今後ないとは言い切れません。でも夫は当面、本当に一人暮らしをするようです。まるで大学を卒業して故郷を旅立つ若者のような希望に満ちた話しぶり、清々しい表情でした。今の安定した、ある意味恵まれた生活を捨て、一人になってまた人生に挑戦するかのように見えました。
多くの人はそれを馬鹿というでしょう。でも彼の表情を見ていると本当に馬鹿なのはどちらなのか分からなくなってきます。もちろんお金は必要です。でも必要なだけあればいいのです。それ以上のお金を得るために心を縛られるのは本末転倒です。彼に惹かれたのはそういう自由さ、人生を楽しもうとする貪欲さがあったから、あるからということを思い出しました。
私の両親や兄弟は、私が一人でも暮らしていけるように、お金のことを心配してくれています。大変ありがたいです。そして夫のことを口にはしませんが馬鹿だと思っています。でも彼らと夫を比較すると、夫の方がはるかに幸せに見えるのはなぜなんでしょう。こんな状態でも夫といるとほっとするのに、両親や兄弟と一緒にいると孤独を感じるのはなぜなんでしょう。親の反対を押し切って彼と結婚した理由、私が両親や兄弟と疎遠になった理由が、そういう価値観の違いにあるような気がしてなりません。今は支えてもらって感謝していますが、昔の家族とはどこかでまた距離を置くことになるでしょう。
夫は強い人です。一人でも幸せをつくれる人です。一方私は、夫と一緒に作ってきた(と思っていた)幸せから今一人取り残されようとしています。私一人だけで幸せを作ることはできるのでしょうか。今はまだ全く分かりません。
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